ぬぉほほほほ、久々に、思い返すたび頬の弛むような買い物をしてしまいました。
「そうだ、アレ買っちゃったんだ、アレが自分のものになったんだ」と思い出すと電車の中でも出先の待ち時間でも人知れずニヤケてしまうアイテムを。
“杉下右京手帳 2011”。定価1,000円、カッコ税込。
だははははははは、1年ものハンディダイアリーとしてはまずまずお値段手頃だし、『相棒 season 9』番組公式のリンクから通販サイトに飛んで内容を見ると、見開き一週間プラス1ヶ月ごとの月間メモ可カレンダー式は、月河のいちばん好みのスタイルなので、ダマされたと思って買っちゃいましたよ。
国家公務員と違って土日定休の仕事ではないので、見開き週間部の土日だけメモページがつぶれているのはちょっといただけませんが、つぶれたそのスペースには我らが杉下右京警部殿(水谷豊さん)の、過去放送シリーズからのマル魅スチールショットが各ページ2~3カットずつ、リボンに印刷した名セリフ(「その前に1つよろしいですか?」「お茶漬けでもいただいて、今夜は早めに帰りましょう」「どうか気をつけて行ってください。以上です」「僕、お化けと超能力は信じています」………など)付きで入っているので、まぁ良しとしましょう。
あのね、月河の近似年代で、小学校3年生か4年生ぐらいのとき、学年誌やなんかの付録とか、玩具メーカーの景品で“スパイ”“忍者”系のヒーローグッズにはまった人って少なくないと思うんです。ページを破って水に漬ければ溶けて敵の目にふれず消滅するとか、書いても文字にならないけど火で炙ると読めるってんで、親父のライター無断借用して自宅放火未遂おふくろにビンタとか、ある年代の、特に男子なら一度は経験があると思う。月河は、戸籍上は女子ですが“血中男子濃度”が高かったので、結構その手のマル恥記憶があります。
いまの『相棒』ファン、ウォッチャーには、この辺の年代、リアル水谷さん(1952年=昭和27年生まれ)よりいくらか弟格の、こういった幼少時体験を持つ層が多いのだろうと思います。そう考えると、絶好のグッズマーケティング。
まぁちなみに杉下右京手帳 2011には、破って水に溶けるページとか炙ると読めるページはありません。でも、キャラクターグッズ・ヒーローグッズと“文房具”とを結び付けたい、とりわけ“心は男子”な年代の心理には笑っちゃうくらいピンポイントでこたえてくれていますよ。
来年、一年間、出先で「メモしてもらえますか?」の声が聞こえるとサッとコイツを出す、勇気と稚気を持って生きて行くとしますか。
(……“保険”として、何のこたぁない能率手帳ダイアリーも用意してありますけどね)。