ロンドン五輪開会式では、ローワン・アトキンソンさんがロンドン交響楽団の一郭にちゃっかり加わっての『Mr.ビーン、炎のランナーになる』妄想小芝居も良かったですね。アトキンソンさん1955年生まれ、今年57歳。日本流に言えば昭和30年の早生まれで、永遠の冬彦さん=佐野史郎さんや、シングルアゲインで幸せ太り?の春風亭小朝師匠、この夏は熱中症対策広報マンとしてもご活躍の所ジョージさんなどが同級生。大西洋の向こうのUS映画界ではブルース・ウィリスさん、ケビン・コスナーさんも同年、早生まれです。なんとなく、「いま、年幾つだっけ?」と一瞬悩み、正解聞いて「あー…」と微妙な反応になる系のキャラが多いような気がします。
1990年代後半、NHKでMr.ビーンシリーズが放送されて、98年頃にはアトキンソンさんみずから来日してスタジオインタヴューも放送されていたように思いますが、制作当時は40歳前後だった計算で、昨日の開会式ご出演姿と比べると、変わっていないにもほどがあると言うべきか、当時が老け見せ過ぎだったんだなと言うべきか。ロン響のマエストロ=サイモン・ラトルさんもよく付き合ってくれた…と思ったら、ラトルさんもアトキンソンさんと同い年だそうで。あー…(微妙)。
あと、実況のNHK武田真一アナがハリー・ポッター好きだったという、役に立たない情報もなにげに微笑をさそいました。「ヴォルデモート卿ですね!」「子供たち危ないですね!」「助けは来るんでしょうか!」と息子のお供で戦隊ショー見てるお父さんみたいになってて、サブ実況の広瀬智美アナも“武田先輩ったら♪”的な空気になってました。全国の男子アナウォッチャーが早朝からTVの前で萌え倒したことでしょう。
ヒーローものとファンタジーって基本、地続きです。妖精さんやもの言う生き物が活躍する、一見無邪気で夢々しい世界であっても底がダークで、皮肉や諧謔や不条理に満ち、意地悪の針も隠れているメイドイン英国ファンタジーは、むしろバトル好きの男の子にファンが多いのかも。月河も子供の頃は、メアリー・ポピンズのキツおばちゃんヒーローっぷりをこよなく愛し、『オズの魔法使い』よりは『不思議の国のアリス』が、『トム・ソーヤー』よりは『ナルニア国ものがたり』が好きだったクチです。武田アナは『魔法戦隊マジレンジャー』は未見かな。お薦めしたいな。