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私の日常臨床7

2010-08-01 07:20:35 | Weblog
今回のケースは前歯部をきれいにしたいというケース。
賛否両論あるが、あまりダメージをうけていない歯に対して、審美というものに
こだわるのであれば、基本歯は削らないほうがよいと考える。
ということで、今回のケースはコンプロマイズに考えた中で、患者の
要求をどこまでの程度満たすことができるかについて問題提起してみたい。

ちなみに私はホワイトニングにあんまり興味ない。 よほどの変色歯や
患者からの希望があった場合は行うが、私自身からは積極的にすすめない。
個人個人の個性の色を尊重したいという理由だが…。

(追伸) 審美治療を当院ではこうやってるという歯科医の学会発表ケースを
  よくみるが、素晴らしい最終補綴部を作製してるのは技工士であって
  歯科医ではない。 歯科医はそれを調整しセットしてるだけだ。
  高い技工料で腕の良い技工士が作るなら、きれいな補綴物が口腔内に装着されて
  当然である。だから歯科医が審美補綴関連のプレゼンするなら、最終補綴物を
  セットするまでの課程において、どのようなことを考え、環境をどう整え、
  補綴物を受け入れる支台形成はこんなんで、でもってこれだけの経過を維持
  さしているという、これらの記録の写真を中心に提示するべきでしょう。

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2 コメント

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ご無沙汰しています (フジーザ)
2010-08-09 23:25:29
ご無沙汰しております
すばらしい症例をみてると、なかなかコメントが出てこなくてスミマセン<(_ _)>

ちょっとした工夫(ちょっとじゃない?)は診断をしっかりしてないとできないイリュージョンかと思います。

21を修正するあたりは参考になりました
私なら31,32は前方に転位しているので形態修正して、11にCR充填して21に合わせてしまうかなーと考えました




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Unknown (riki)
2010-08-10 10:48:31
めっきり傍観オンリーかと思いきや、コメントきましたね。しかも23:30にウェブ。当方勤務医退職後、ソロで仕事してるため、毎晩クタクタで21:30には御就寝でござる。

さて、『11にCR充填して21に合わせてしまう』、これってB側を削りP側にレジン築盛という意味でしょ。 削合の仕方にもよりますが、基本前歯切端の処理は削って盛るのはちょっと良くないと私は考えます。
パイロットTの状態ですが、クラウドがあってもアンテリアのインティグリティーが保たれている点、主訴においてファンクショナル、フィジオロジカルな点がないことなど総括して考えると、主訴の要求とのすり合わせをした場合、私は自分のアプローチがベストかなと考えた次第です。
いかがかな
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