其処ハカとない日報

日々の生活出来事、備忘録と時々昭和レトロなネタも交え、そこはかとない不定期日報in鎌倉からお届け。

仏蘭西旅行記エピソード12

2024-09-27 16:32:39 | 仏蘭西旅行記

Bonjour リンキチでございます。

2024年パリオリンピック開催前
の4月、家族で行ったお仏蘭西は
花の都巴里旅行記、まだ続きます
のエピソード12回目。

滞在5日目、前半戦ヴェルサイユ
宮殿から戻ってきてから訪問した
のはパリの美術館、博物館の中
ではちょっと異色?な感じの
下水道博物館へ。


Musée des Égouts de Paris
パリ下水道博物館は7区、
セーヌ川にかかるアルマ橋
近くにあります。

この博物館は1867年パリ万博
時のオープンと古く、歴史ある
博物館。エッフェル塔よりも
昔からあった社会見学コース。
当時の下水道見学は排水路を
船に乗って見学、という中々
スリリングなアトラクション
だったようで。

2018年から改装工事に入り、
2021年まで閉館していたらしく。
タイミング的に再オープン
してて良かった。

地下3mに500㎡の広さがある
博物館内を歩いてパリの下水道
の歴史、維持、管理などについて
学べるなかなか人気のスポット、
今日でも年間10万人が訪れると
言われる。


パリ下水道博物館は現在稼働中の
下水道の一部を施設にして見学
出来るようしてあるという、
ちょっと珍しい形態の博物館。
世界でも唯一だそうです。


地下に降りると下水のかほり、
が独特の館内というか下水道
管内?です。

この博物館、仮に大雨などで
下水道のキャパをオーバーした
場合はこの館内自体が調整タンク
として機能するとか。想像すると
かなりコワッ!だってこうして
見学してる館内が下水と共に
満杯になるわけだから。
さらにオーバーフロー状態に
なればセーヌ川へと排出される
らしい。


パリの下水道の仕組みや技術、
歴史の展示などとてもお勉強
になる社会見学コースです。


ちなみに頭上にあるでかい
パイプは下水管、ではなく
上水、水道管でしょう。
圧力のかからない下水管に
こういった構造は必要ない
はずなので。見学コースの
頭上にあったら、万が一を
想定するとかなりヤバいし。


シアターを観れるスペースも
あったりします。
パリの下水道の起源はローマ
時代と言われています。
現在パリでは全長約2600km
ほどの下水道があるようです。


館内通路には地上の通りと
同じ名前の看板パネルが
あります。地上で今どの辺り
にいるのかが分かるように
なっているという。


此処は立ち入り禁止の通路。

小説「レ・ミゼラブル」で
主人公ジャン・バルジャンが
手負いのマリユス青年を背負い、
パリ市内の下水道内を逃げる
というシーンがあります。
そんな世界観に浸れること
間違いなしの場所、でしょう。


いよいよリアル下水道、汚水
排水路が見えてまいりました。
ペーパー残留物っぽいのが付着
してるし、水面をよーく見ると
う〇こ、らしからぬ物体も
ドンブラコしてきます。


19世紀末までまともな下水道が
無かったパリでは窓から道路に
汚水汚物を投げ捨てていた!と
いうのは有名な話。その頃、
下水道の代わりだったのが
道路中央に掘られた溝。窓から
道路に捨てられた汚水汚物は雨が
降ると道路中に溢れ、道行く馬車
が跳ね散らかす始末。溢れた汚水
はやがてセーヌ川へと流れ込んで
しまうことに。
当時はセーヌ川の水を飲料として
いたのでコレラがたびたび流行
することとなります。

そして1853年、オスマン知事の
都市計画、いわゆるパリ大改造が
行われました。このフランス最大の
都市整備事業によってパリは下水道
も含め、衛生的でもある近代国家に
生まれ変わったのです。


下水道の清掃作業に使用される
特殊船?のようです。
見学ツアー用の船ではない?
詰まりを除去する為の大きな鉄球
等の道具の展示もありました。


う〇こ流れてくるからめっちゃ
うれしそうな?せがれクン。
美術館や宮殿の見学よりは
楽しかったようで。


そんなこんな下水道博物館、
ためにもなり、シュールな
世界観も味わえ、見応えも
ありでなかなかの場所でした。

博物館から地上に戻った続きは
エピソード13へ。Au revoir

コメント    この記事についてブログを書く
« タヌキモ | トップ | C92キャブ再OH »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

仏蘭西旅行記」カテゴリの最新記事