ヒロヒコの "My Treasure Box"

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ピンク・フロイド新作「永遠/THE ENDLESS RIVER」がまもなくリリース

2014年11月12日 | プログレ
 本日朝日新聞の文化面に「ピンク・フロイド20年ぶりアルバム」とのタイトルでニューアルバムの紹介とメンバーであるニック・メイソンのコメント記事が載っていた。
 まもなく彼らの新譜「永遠(TOWA)/THE ENDLESS RIVER」が発売される。メイソンによると新作は「過去と現在のコラボ作品」で、前作「対/THE DIVISION BELL」時のセッションで生まれて手つかずに残った多くの曲を元に制作された。従って6年前に他界したリック・ライトも参加し逆にオリジナル・メンバーのロジャー・ウォーターズの参加はない。「収録にはあらゆる最新テクニックを使った、20年前なら不可能だっただろう。」と語っている。アルバム中最後の曲にのみ歌詞があるとのことで、インストメンタルに重きが置かれた作品のようだ。そして、大変残念なことに「世界ツアーは考えていない。」とのこと。90年代に行われたあの大スペクタクル・ショーを実体験してみたかった…。
 ところで、今回のアルバムタイトルは邦題「永遠」。フロイドのアルバムにはたいがいこのように邦題が付けられる。THE DARKSIDE OF THE MOONは「狂気」、WISH YOU WERE HEREは「炎」、前作が「対」、さらにその前が「鬱」など。一番印象深いのがATOM HEART MOTHER「原子心母」だ。単語を訳して並べただけなのが、とてもインパクトがあり、もはやこの邦題も私には四文字熟語のごとく定着している。「狂気」というタイトルは月の陰の部分から連想される言葉だが、「炎」はジャケット写真からのイメージだろうか。また、曲のタイトルもONE OF THESE DAYSが「吹けよ風、呼べよ嵐」(アルバム「おせっかい」)など、日本の担当者の奮闘ぶりが感じられる。新作の「永遠」はENDLESSという言葉から来ていると思われるがどうだろう。だが今回は今までと違って美しい響きの言葉だ。これがピンク・フロイドとして最後のアルバムに?という質問にメイソンは「そうだと思う。」と答え、そのような意味合いをもこの邦題の中に織り込んだのかもしれない。
 最後のメッセージかもしれないフロイドのアルバムまで、もうまもなくである。