ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ジョン・バリーの映画音楽3

2014年11月06日 | ミュージック
 今回はジョン・バリーのCDコレクションの紹介と単なる感想を。目下所有しているアルバムは写真の9枚を含め十数枚。
 一番古いのは「真夜中のカウボーイ」だろうか。この作品ではニルソンの「噂の男」が日本でも大ヒットしたし自分も大好きな曲。加えてアルバム中のFUN CITYという曲がジャージーかつストリングスが重なる甘い楽曲で、寝ながら聞くと必ず眠りの中に落ちる。ピアノ演奏も含め名曲。
 その他好きな曲を上げていくと、「女王陛下の007」のルイ・アームストログの歌うWE HAVE ALL THE TIME IN THE WORLD、「007は二度死ぬ」の東洋的な旋律が耳に残るタイトルソング、「国際諜報局」のメインタイトル、これは前述のように何度も繰り返し聞いた名曲で、確かにスパイ映画らしい雰囲気がある。中学生の頃映画がテレビで放映されたので楽しみにして見たが、内容はよくつかめなかった。「間違った箱」のメインタイトルは本当に美しい佳曲で、城達也氏のジェットストリームで流れてもおかしくない。意外とCDのジャケットも雰囲気が良い。
 さて、「フォロー・ミー」のサントラはようやくCD化され即入手。私が買ったのは輸入盤だが裏面ジャケットに「私に従う 内部!テキストは日本語で」という表記があり、実際中に日本語による解説が書かれている。CDとしてのジャケットはアナログ盤と別で、アナログ・ジャケットの一部がCDのレーベルに印刷されている。このメインタイトルはジョン・バリーの作品の中でも1、2を争う人気があると聞く。前回も触れたが、メロディの美しさと歌声が合っていて、またアレンジもどことなく妖しげでとても魅力的な曲だ。
 そして、「ナック」。どうもこの映画はハチャメチャな内容のようだが音楽は良い。メインテーマは静かな導入部分から始まり、その後オルガンのソロが大活躍する。解説によるとバリーはこの映画でインプロヴィゼーションを多用した音楽制作を試みたようだ。美しい旋律であるそのメインテーマが色々なアレンジで繰り返される。そして時々映画中のセリフが挿入される。ビデオが全く普及していなかった時代にレコードでセリフが聞けるのはとても貴重だった。それこそサントラの醍醐味だ。さらに私の購入したCDは98年リマスターのRYKO版だがPCで見ることの出来る予告編等の映像も収録されている。中ジャケも広げると映画のポスターになっていて面白い。現在は入手困難の模様。
 こうして振り返ると、意外と007作品のサントラが少ない。映画自体は楽しみで毎回見ていたのだが。最近ボーナストラックを加えた再編集のサントラが出ているので今後コレクションに加えられたらと思う。