ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

THE FUTURE BITES / STEVEN WILSONの新作第一印象(その2)

2021年02月10日 | ミュージック

 アルバムタイトルであるTHE FUTURE BITES とはどういう意味なのだろうか。FOLLOWERという曲中に、Future bitingとの歌詞が出てくるのだが、まだしっかり読んでいないので解釈ができない。SW氏の歌詞はいつもはそれほど難解ではない気がするのだが、今回は難しい。そこで今回はサウンドに注目。

  

 アルバムは全9曲でトータル42分程度。CD中心の時代は各アーティスト60分くらいの尺が多かったものだが、今回はLPの長さに合わせたのか短め。それでもいろいろなタイプの曲がある。第一印象は、打ち込みリズム風の曲が増えていること。何か80年代のテクノ・ポップを聴く感じだ。だが、クレジットにプログラミングとの表記は多いのだが、ドラムスの録音も確かに行われているようだ。打ち込みとバンド・サウンドの中間的な音楽だ、と理解しておこう。

 1曲目の1分少々のUNSELFからSELF、KING GHOSTと続く3曲はメドレーのように繋がっている。特にKING GHOST は妖しげで美しいアルペジオが独特の雰囲気を与えるSWらしいサウンドと曲調である。前述のPERSONAL SHOPPERやEMINENT SLEAZEも繰り返しのフレーズが耳に残る中毒性を持った曲だ。一方、12 THINGS I FORGOTはストレートなポップ・ソングで、FOLLOWERはバンド風ロック・ミュージック。そして、MAN OF THE PEOPLEは私好みの叙情性に満ちた曲だ。と、こうして聞いていくと今回も飽きさせない曲構成になっていると思う。ただ何か物足りなさを感じるのは短い曲が多いせいか。全体が42分程度なので必然的にそうなるのだろうが、PERSONAL SHOPPERが10分弱、ラストのCOUNT OF UNEASEが6分強であとは4分代の曲が多い。コンパクトにまとめた感じだ。それでもこのアルバムは到着後からヘビーローテーションである。コンパクトゆえ続けて繰り返し聴くことになってしまう。さすがSTEVEN WILSON、今回も楽しませてもらっています。あとはカセットテープの到着を待つのみ。

 



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