香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

ビブリア古書堂の事件手帖

2011-04-23 12:29:50 | 本のこと
メディアワークス文庫というところから出版された
三上 延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』
        ~栞子さんと奇妙な客人たち~

  鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋
 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメ
 ージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初
 対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を
 営む者として心配になる女性だった。
  だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対し
 てと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女の
 もとには、いわくつきの古書が持ち込まれること
 も。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見
 てきたかのように解き明かしていく。
  これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘
 密”の物語である。


本屋さんでこの文庫を見た時にタイトルに惹かれて手に取った
”古書堂”の響きが自称本好きには興味津々
パラパラと捲って読んでみると、軽いタッチのミステリー
うちに帰って読み始めたら1日で読めてしまった
小説の中に出てくるのが
 夏目漱石「それから」
 小山清「落穂拾ひ」
 ヴィノグロードフ・クジミン『論理学入門』
 太宰治『晩年』
出版当時の出版社のことやマニアックな話もさらっとあり
『論理学入門』はあまり読みたいとは思わなかったけど
『落穂拾ひ』は読んでみたいなぁと思ったし
『それから』や『晩年』を読んでいた頃が懐かしかった
この小説を読んでいると、もっと純粋に小説が好きだった頃
もっとどん欲に、自分の好きな物語を求めていた頃
そんな気持ちに戻りたいと思った・・・ん~戻るより帰るかな
登場人物が暖かく優しい気持ちになる感じで
楽しい時間を過ごすことが出来たよ

昨日の仕事帰り、雨の週末になることが予報されていたので
お部屋の中だけでも、明るくなるようにとお花屋さんで買って来た
アジアンタム

GWは天気が良くなるといいのだけどな