香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

先生のお庭番

2014-04-05 20:06:36 | 本のこと
朝井まかてさんの
『先生のお庭番』



舞台は長崎の出島。15歳で修行中の庭師・
熊吉はオランダ商館への奉公を命じられた。
仕える相手はシーボルト。
なんと更地に薬草園を作れという。
熊吉はそれでも工夫を重ねて見事な薬草園を仕上げ、
シーボルトと妻のお滝の信頼を得てゆく。
四季折々の草花に魅入られたシーボルトは、
熊吉に日本の自然の豊かさについて説き、
どこの国でも同じだと思っていた熊吉は驚かされる。
土と草花を通して人のぬくもりを描いた、
感動の職人小説にして成長小説。


シーボルトがオランダの医者で
鎖国をしていた日本の地図を
オランダに持ち帰ろうとした罪で
日本を追放された人で、
その娘が医者になったことは
漫画風雲児たちで得た知識として持っていました
そのシーボルトと周りの人たちの間で
どのようなことがあったのか
庭師として働くことになった熊吉の
木・花・草・自然を愛する真摯な姿
小説を読むことによって想像する出島の美しさ
江戸末期の市井の日本人の姿
小説の世界に入って読んでいる時間を
とても幸せだと思いながら
シーボルトが去ったあとの寂しさも感じながら
大切にゆっくりと読み終えました

  

このブログで何度か紹介している
高山美香さんの粘土人形
ブログ記事は → こちら
今日、お友だちと出かけていて通った
札幌駅裏エッセギャラリーで
猫とちまちま人形展が開催されていました


入場料無料で、写真OKで
じっくりと本物のちまちま人形をゆっくり見てきました


小樽文学館で見た以来で
その時よりたくさんのちまちま人形たち
やっぱり好きだなぁ
6日の明日までしかやっていないようです
ギャラリーの前を通って気づいてくれた友人に感謝です