香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

製鉄天使

2015-03-11 22:03:40 | 本のこと
桜庭一樹さんの
『製鉄天使』



辺境の地、東海道を西へ西へ、
山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。
その地に根を下ろす製鉄会社の
長女として生まれた赤緑豆小豆は、
鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。
荒ぶる魂に突き動かされるように、
彼女はやがてレディース〈製鉄天使〉の初代総長として、
中国地方全土の制圧に乗り出す──
あたしら爆走女愚連隊は、走ることでしか命の花、燃やせねぇ! 
中国地方にその名を轟かせた伝説の少女の、
唖然呆然の一代記。
里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』から三年、
遂に全貌を現した仰天の快作!


ちょっと仕事で落ち込んでいて
あまり本を読む気にもなれずにいた時に
なぜにこういう本を?と不思議に思ったけど
かえって、現実からかけ離れていて
あまり考え込まずにすんで、助かりました

丙午(ヒノエウマ)生まれの赤緑豆小豆
名前も性格もぶっ飛んでいる
「生きることは走ることさ。だろ、天使ちゃんたち」
「オンナってのはいつだって
立ち上がってこそオンナなのさ」
大人ではなかったから、本人たちもそれをわかって
やれることをバカみたいにやってしまった
大人になったらどうなるのか…結末にもびっくり
現実では、不幸な事件が起きていて
面白いと言ったら不謹慎かもしれないけれど
架空の、エンターテイメント小説だからこそ
面白がってもいいのかなと思いながら読みました



今日で4年目をむかえしましたね
神戸マラソンの時、みんなで幸せを願った黄色い手袋
地下歩行空間では、
たくさんのイベントや募金活動をしていました
いい風が吹きますように