香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

続★星守る犬

2011-04-11 20:51:20 | 本のこと
震災から1ヶ月経った今日
午後3時頃、ああ、1ヶ月と思ったけど
何か解決したことがあるのかなと思うと
そんなことはないんだろうなと思う
朝の連続ドラマで、主人公の陽子ちゃんが
第2次世界大戦前の時代を
戦争に行って頑張っている人たちがいるのだからと
みんなが気を引き締めて生きているような時代と
言っていたことが、まるで今の日本のようだと思った
だけど、今は今、状況はまた別なんだから
ちゃんと自分の頭で考えて行動しなくちゃと思う
そして、ホッとする間もなくまたもや大きな地震
震度6弱なんて、余震じゃないよね
どんなに怖い思いをしているかと想像するだけで・・・

えっと、久し振りにコミックを読みました

村上たかしさんの『続★星守る犬』
前作、星守る犬の”お父さん”と”ハッピー”の旅は、
誰に何を残したのか。
流した涙を、暖かく優しい笑顔で包み込んでくれる
もう一匹の”星守る犬”の物語
前作は悲しい悲しい終わりだったけど
続編は、やさしい希望の物語でよかった
前作同様、この本はPuちゃんに進呈しよう

古本屋さんで一冊100円で8巻から11巻まで購入した
逢坂みえこさんの『ベル・エポック』

編集者で働く30代の女性が、仕事に生きている(?)つもりでいて
気の置けない大切な彼が出来て、同棲して
子供が出来て、働きながら子育てする
等身大で、悩んだり苦しんだり喜んだりすることが
とてもわかって、胸が苦しくなる
2月に出産して4月から仕事復帰したミ~ちゃんが
こんな風に悩んで頑張って行くのかなぁなんて
身近に感じちゃって・・・持って行こうかしらん

国境の南、太陽の西

2011-04-11 00:10:48 | 本のこと
何故だか突然、村上春樹さんの
『国境の南、太陽の西』を読みたいと思ったの
 今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、
 僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならない
 だろう――たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、
 絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現
 われて――。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作、待望の文庫化。

すごく久し振りに読んで、最初は戸惑い、
そして時間をかけてゆっくりと読んだ
ーでもそのときの僕にはわかっていなかったのだ。
 自分がいつか誰かを、とりかえしがつかないくらい
 深く傷つけるかもしれないということが

ー僕はもっと若く、もっと飢えていて、もっと孤独
 だった。でも僕は本当に単純に、まるで研ぎ澄まされたように
 僕自身だった。

小説の中の言葉が懐かしく、でもどんどんと息苦しい気持ちになる
若かった頃の自分がムクムクと頭の中で蘇り
今のわたしをずっと見ている感じ・・・独特のせつなさ
どうして唐突に読み直したいという気持ちになったんだろう・・・

うちの近くの春から秋口まで開けている園芸店の
歩道傍にだけ咲いていたクロッカス


けなげで可愛い

今日は、スマートフォンのradikoを初めて利用して
安住紳一郎の日曜天国を聴きながら
北大の中をサイクリングしたり、札幌駅近辺をぷらぷらした

まだ北大の中は雪が少し残っていて灰色の風景
でも、散歩している人たちがたくさんいた
わたしは、池の縁のベンチで暖かい珈琲を飲みながら
体が冷えてくるまでぼ~っとしていたのだ

ちょちょら

2011-04-04 22:26:51 | 本のこと
畠中恵さんの新刊『ちょちょら』

金子(カネ)もなければ、伝手(コネ)もない。
勇気と仲間、それだけで、我が藩を救えるだろうか?

 兄上、なぜ亡くなってしまったのですか? 
 愛しい千穂殿、あなたはいま何処に? 兄の後を受け
 留守居役となった〈平々々凡々々〉な新之介。
 湯水の如く金を使い、他藩や幕府の動向を探る
 のが役目、のはずだった。だが、困窮する弱小
 藩ゆえ、碌な仕事ができそうにない。そこに勃
 発した藩取りつぶしの一大事! どうする、
 新之介? 畠中〈新世界(ニュー・ワールド)〉誕生!

しゃばけの畠中さんお得意の江戸もの
面白いです はい、とても
新潮社で特設HPもあるよ →こちら
あっという間に読んでしまった

土日ととても寒かった札幌
今朝は青空が広がったのだけど、
気温はまだまだ寒かった

少し芽がでた樹の上にも雪の華
でも、昼間には溶けた もうすぐ春

なごり雪

2011-04-03 11:22:39 | なんでもない話
先週は春の兆しだったのに、昨日今日と雪の札幌
ぱらぱらと、なごり雪かな

29日は母の誕生日で、平日だったのでお花を贈った

琴似の大好きなお花屋さんのアレンジメントで
とても喜んでくれたので、よかった
当日は母の妹たちがきて
楽しくかしましくおしゃべりをしていったとのこと

蘭のお花を買ってくれたって
そして、甥っ子と義妹も鉢植えをプレゼント

たくさんの綺麗なお花がいっぱいのお部屋で
父も安心しているだろうと思ったなぁ

空に星が綺麗

2011-04-02 09:04:43 | 好きな音
昨日の夜、斉藤和義さんが
『なにかとモヤモヤムズムズするので歌います。
 しばし和んで頂ければ幸いです。』

斉藤和義 on USTREAM『空に星が綺麗』が行われた
22時から40分ほど、「歩いて帰ろう」から4曲
歌う、演奏する、ちょっとしゃべる和義さんと一緒の時間に過ごした
最後に歌った「空に星が綺麗」に胸がじ~ん
来週からは20時より、再来週は少し観客も入れて
もう少し長くやってくれるそうだし、
チャリティーの心意気もあり、とてもうれしい
なにかできること・・・と考えている姿に触れるたびに心が熱くなる

片岡鶴太郎さん、工藤静香さん、八代亜紀さん、石坂浩二さんが
ブッタの絵を描いて、絵はがきとして販売して義援金にする
ニュースを見た後、実際に展示されている絵も見た
静かな美しい絵で、ちょっと感動
東京タワー3階で展示会が開催されているって・・・
見に行きたかったなぁ

昨日は、寝る前に宮本輝さんの
『私たちが好きだったこと』を読み終えた

仕事で外出した時に、地下鉄西11丁目駅に直結した喫茶店「basic』で
濃い~アジアン珈琲「マンデリン」を飲みながら
お昼休みに、家に帰ってからと再読なのに夢中で・・・

小説の最後の
 思い起こせば、なにもきわだった派手な
 思い出があるというわけではないが、
 心根のきれいだった自分というものの<気配>とは、
 そう簡単に訣別できないではないか。

という気持ちそのもので、本を閉じ
やさしい気持ちで寝ることが出来た

文庫本は、解説を小説家であり脚本家でもある野沢尚さん
映画化したときのエピソードとこの小説の心に残ることを書いている
亡くなった時、輝先生がHPで
とても残念に思うとおっしゃっていたことも思い出して
小説も好きだったので、本当に残念だなと思い起こした・・・