世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ブログの品格

2007年05月23日 | Weblog
いまや、ハケンも国家も猫も杓子も「品格」を求められる時代である。
今朝のニュース(「おはよう日本」)で「女性の品格」(坂東眞理子)という本が売れている…という放送があった。
気になったので、帰りに本屋さんでゲットした。
普段、私は女性の指南書みたいな本は読まない。(唯一、敬愛する林真理子先生のエッセイだけは読んでいる。)

特に「愛される女性になるための秘密のルール」みたいな書物は読まなくても瞬時に内容を察し、「ふん」と鼻で笑ってスルーしている。
「女性の品格」もその類の書物なんだろうと思ったが、じゃあなぜ爆発的に売れているのか?何か人を惹き付けるものがあるのではないか?という興味が湧いたので購入に至った。

ペラペラと全体を読んでみたが、読みやすい。
上から押し付ける偉そうな文章ではなく、しかも「女性はこうあるべき!」という偏り思想もない。
「そーだよね。今の女性も大変だよねぇ。でもさぁ、ここを工夫してみたらいくね?」みたいな内容である。
不完全なジェインダーフリーを生きる中で、女性であることをハンデと捉えないようにするためにはどうしたら良いのか?ということがベースになっている。
突き詰めれば、女性の品格…というより「人間の品格」を書いた本だと思う。

「花の名前を知っている」
「もてはやされている人に擦り寄らない」
「よいことは隠れてする」

「そうできたらベストなんだけど…」という、少しだけ視線を上げた先にあるような理想論に少々げんなりはしたものの、ためになるのは確かなようである。

環境ホルモンのいたずらか、職場環境そのもののいたずらか、…ブログを読んでくださっている方ならお分かりのように、身も心も日々殿方っぽくなりつつある私。最近やたら毛深いのはそのせいだろうか…。

男性ホルモンを大分泌する前に、この本に出会えて良かった。

…って、品格を問われそうだぜ、このブログ。


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