世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

リベンジ

2007年08月26日 23時07分36秒 | Weblog
浅草寺でお参りをした。
仲見世通りの店は全て閉店してしまったが、ライトアップされた雷門や寺はとても綺麗だった。

お籤を引いた。
先日、尾道の千光寺で引いたお籤に納得がいかなかったので、浅草寺にてリベンジ。
結果は吉。
ようやく納得。
一人でほくそえんでいると、傍らでは外国人観光客がお籤の引き方に軽く悩んでいるもよう。

お金を入れて、籤箱から棒を出し、その棒に記載された番号(漢数字)と同じ番号の引き出しから紙(籤)を取り出す。
そんな一連のシステムを説明できるほど、私は英語が堪能ではない。
仕方がないので、順を追って片言の英語で対処した。
最後、引き出しから紙を出すとき、
「ディス ペーパー イズ ユア ペーパー。オッケー?」
と、全然オッケーでない説明とかしてみた。
正直、かなり必死。

中学時代からの親友わかめ殿(英語教諭)だったら、丁寧に説明できたんだろうに。…ごめんよ、外国人観光客。

外国人観光客が引いたお籤の結果は、大吉。
すっげ!

嬉しそうな彼に
「ユー アー ラッキー!」
と、拍手喝采な私。

彼の日本旅行に私は良き思い出として残ることができただろうか。
ていうか、お籤よりも、英語をリベンジしなければだよ…私。

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父親にお土産

2007年08月26日 23時02分23秒 | Weblog
父親にお土産。
電気ブラン。
渡すのはいつになるやら。

もう一本を金曜日の自分へのご褒美にした。
琥珀色の甘い夢…。
今週は、こいつをチビチビやりながら休日を迎えよう。
俄然、やる気満々。

1階の路面店で電気ブランを販売している殿方。その紳士的な立ち振る舞いに私は激しく萌えた。
白髪で、品格がある彼の腕にはさりげなくブレスレットが揺れていた。
いつまでもお洒落な紳士って素敵。


【電気ブラン】
浅草「神谷バー」の創業者の洋酒造りにかける情熱により明治15年誕生。
電気が珍しい明治の頃、目新しいものには「電気〇〇」と名付けることが流行し、この新しいお酒はハイカラなものの代表として人々の関心を集めた。また、心地よいビリリとした味わいも「電気」のイメージにピッタリだった。
「電気ブラン」はブランデーをベースにジン、ワイン、キュラソー、ハーブなどがブレンドされているが、その配合だけは未だに秘伝。
ちなみにアルコール30度、オールドは40度。
…こんなに強いアルコールを躊躇無く飲めるようになった私の胃。
二年前の悪夢からは、考えられない。
すっかり良くなったようだ。


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電気ブラン…我慢。

2007年08月26日 22時59分41秒 | Weblog
私の父は、電気ブランをチビチビ飲みながら読書をする。
私が帰省しても、自分の部屋に篭りっきりだ。
だからあまりこのブログには登場していない。
いつも母親ばっかりの登場になり、やや存在感が薄い父親。

「僕、吉熊だよ」
と、吉熊が挨拶しても父親は薄笑いをするか、
「お前は良いなぁ」
と、吉熊に呟く対応しかしない。
正直、つまらない。
あまりにもしつこく吉熊に付きまとわれると、黙って自分の部屋に引き篭る。

以前の父親は子煩悩であった。
月曜日から土曜日まで労働し、日曜日は家族ラヴな生活をしていた。
よく、東京にも連れてきてくれた。

小学生のとき、初めて浅草に連れてきてもらった。
夜、神谷バーで私たち家族は食事をした。
私や妹はハンバーグを食べ、父親は傍らで電気ブランをチビチビ飲んでいた。


そんなことを朧気に思い出しながら、今日、一人で神谷バー(2階)にて食事した。
バーといっても、下町のレトロな洋食屋さん。しかも安い。
ハンバーグもクリームコロッケも、しっかりとした味付けがなされている。

あの時、「ここで迷子になったら、一生家族には会えない」と思ったほど、私にとっては東京とは偉大な場所だった。

それが今、一人でいる。
いるどころか、生活しちゃっている。

父親が自らの殻に引き篭りになったのは、我々子供たちが独立してからだと、今改めて思う。
でも、これは仕方がないこと。
私は私の、妹は妹の、弟は弟の人生がある。
それに、父親の引き篭りは一概に悪いことではないのではないだろうか。
各々が、自分の好きなことを他人に迷惑をかけずにすることは、我が家の方針であった。
…なんて、家族を客観的に見つめることができるようになったのは、独り暮らしをして暫くしてからのこと。最近だ。

嗚呼、せっかく神谷バーに来たのだから、電気ブランを飲みたい。
だが、しかし。
明日は仕事。
我慢我慢。

世帯主となった私には、生活を守る義務が両肩にずっしりとかかっている。
それは、幼き頃に見上げた父親の姿に似ていれば良いんだけど。

さて、どうだろうか…。

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虫ききの会

2007年08月26日 22時55分43秒 | Weblog
向島百花園で開催されている「虫ききの会」に行く。

日が落ちかけた庭園に響く、虫の声。
ぼんやりとともる数々の行灯。
過ぎていく、秋の風。
…見上げれば、月。

藤棚の下にあるベンチに腰を掛け、風流に酔う。

この行事は、明治時代末期からずっと続いているらしい。

この会に来ると、私の中に存在している日本人DNAがうごめくのを感じる。(外国では、虫の声=雑音とされている)


綺麗なものを見たり感じたりすることが、私にとっての最高の充電方法だ。

明日からまた仕事だけど、がんばるん。

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