世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「スターリー テイルズ~星座は時をこえて」

2012年01月15日 | Weblog
きっかけは、大宮の宇宙劇場に貼られていたポスターだった。
スターリー テイルズ~星座は時をこえて」という文字と、神秘的な絵。自身の中の細胞が一気に叫んだ。
「何これ。超観たい」と。


年が明けて、今日。やっと観ることができた。浦和駅からバスに乗り、目指すはさいたま市青少年宇宙科学館。ここへは、一昨年、「銀河鉄道の夜」を観に来た。今日観る「スターリー テイルズ~星座は時をこえて」も、前回同様KAGAYA氏の作品。

バスに乗る吉熊。
どんな景色が見えるかな?


到着。



前半は冬の星座の解説。オリオン座を中心とした話。冬の大三角形、冬のダイヤモンド云々。生まれたばかりの星たちが集う昴を「星の幼稚園」と表現していた。なるほど。

後半はお待ちかね、「スターリー テイルズ~星座は時をこえて」の上映。
身近な月、太陽を中心とした惑星、そしてたくさんの星座たちがライブ感のある音楽と共に、一気に迫ってきた。スクリーンの絵が動いてるのではなく、座席自体が動いてるんじゃね?という錯覚に陥るほど、臨場感溢れる作品だった。乗り物酔いしやすい私は少し酔った。

ストーリーは、ギリシア神話をちょっぴり。昔、神々は人々と地上で生きていた。正義の女神アストライアは正義の心と悪の心を計ることができる天秤を所持している(声:水樹奈々)。やがて正義の心を忘れてしまう人間たち。そんな人間たちに呆れて神々は天に昇っていく。最後まで地上に居残っていたアストライアだったが、争いを止めない人々に絶望し、ぶつくさ言いながら天に昇って天秤座になる…そんな内容。大学時代、一般教養の「文学」の講義でやったことが出てきて懐かしかった。

あと、なんつっても、絵が素晴らしい!神秘的で透明感溢れる絵柄は、KAGAYAワールドのなせる技。風に舞う女神の髪の動きや、空を駆ける天馬の躍動感、そして輝く星。我を忘れて作品に見入ってしまった。
音楽は姫神。主題歌「Starry Tales」は姫神とオリガ。好きだ、こういう音楽。
極めつけはナレーション、水樹奈々。毎年、紅白で「歌うまいな、この人」といつも思う。顔も可愛いし。声優ということもあり、上手なナレーションだった。

最後。紀元前200年から現在に至るまでのギリシアの神殿と地の変化を「Starry Tales」をBGMに、一気に駆け抜ける疾走感あふれるシーンには本当に圧倒された。地は木が生えたりして変化するが、星空は変わらない。たまに彗星が飛んでくるぐらい。語り継がれてきたギリシア神話の普遍性をまざまざと感じさせた。

いやー、これ観て良かった。本当、感動した。リピートしたい。
どのシーンも忘れたくないと強く思う。この作品に出会えて、人生得した。

『スターリーテイルズ -星座は時をこえて-』ナレーション入り予告編


『スターリーテイルズ -星座は時をこえて-』予告編(日本語版)



バスの時間まで時間があったので科学館内を散策。
ロボット。


5月に金環日食があるのだなあ。


アンモナイトの化石。
とぐろを巻いてるよ。


宇宙コーナーを突き進む。


奥のコーナーでは「祈り」が上映されていた。
小惑星探査機はやぶさ!
初めて観たのは、一昨年の6/15、今はなき「はやぶさi」でだった。地味だけどオシャレで好き。



バスに乗り、北浦和駅へ。
目指すは「肉の万世 北浦和店」である。
小さい頃、宇都宮の肉の万世で食事をしたのを覚えている。お子さまランチを食していたのだから、恐らく25年ぐらい前だと思う。北浦和にあることを知り、さっそく行ってみたくなった。
この牛さんの絵が好きだった。かわいい。





ランチのハンバーグを注文。肉汁が甘く、美味しかったけど、懐かしさは感じられず。


あまりに美味しかったので「mansei club ファミリー」に加入してしまった。


続いて、隣の埼玉県立近代美術館へ。


コメント (2)

「薔薇と月夜を愛した画家 アンリ・ル・シダネル展」

2012年01月15日 | Weblog
このブログにコメントをくださるハナコトバ殿。
ハナコトバ殿が行かれた「薔薇と月夜を愛した画家 アンリ・ル・シダネル展」の概要を調べたら行きたくなり、埼玉県立近代美術館へ。




美術館は北浦和公園の中にある。
まずは公園内を元気いっぱい散策。「a walk in the park」を口ずさみながら。

いくつか石碑がある。
「献眼顕彰碑」
アイバンクの功績を讃える石碑。



もう一つは「下総皖一先生を称える碑」である。
彼は私の母校・雀宮中学校の校歌を作曲した。あの、「かんぴょうがどうたらこうたら…」っていう歌。
他にも多くの学校に校歌の楽曲提供をしている。
校歌のt.komuroって感じだろうか。
代表作は童謡の「たなばた」。超有名。




では、美術館へ。


「薔薇と月夜を愛した画家 アンリ・ル・シダネル展」



【概要】薔薇の庭、木漏れ日、ガーデンテーブル、夕暮れの家々の窓の灯り―アンリ・ル・シダネル(1862-1939)の絵画は、郷愁に満ちた柔らかな雰囲気で観るひとを優しく包み込みます。シダネルは、印象主義や新印象主義を継承して独自の画風を確立したフランスの画家で、親しみやすい作風で世界中の美術愛好家を魅了しました。近代日本の洋画家にも影響を与えた画家の全貌を、日本で初めて紹介する機会です。


「森の小憩」
奥の壁に飾ってあった。入室した途端、鳥肌が立った。
額縁の向こうに行けそうなぐらい、その光がリアルだったから。
森の奥の光や地面を照らす木漏れ日…こんな光景、どこかで見たことがあるような。



「離れ家」
銀色の月が屋根を、花々を、優しく浮かばせる。
夜想曲のような作品。



「室内」
花瓶の赤い花、皿、スプーン、瓶などの食器が置かれたテーブル。手前から柔らかい光が入っていて、明暗が独特である。
食器の光がなんだか懐かしい感じ。昔見たような光景。



「青いテーブル」
ワイン、美味しそう★


他にも、「月明かりのテラス」「夕日のあたる大聖堂」など、息を飲む作品が目白押しだった。
キャンバスに静物や人物だけでなく「光」をも表現できるだなんて、やっぱり芸術家って天才だな…と、なんとも素人っぽい感動を得た。

一つ一つの作品をじっくりと味わうことができた。
全身全霊でうっとり。
素敵な展覧会を教えてくださり、ハナコトバ殿、ありがとうございました!!


平日はどうしても会社と家との往復で終わってしまう。その中でも目を凝らせば綺麗なもの、楽しいこと、面白いものを発見できるのであるが、どこか受動的である。「これ見たい」「これ食べたい」「これ感じてみたい」、「じゃあ行こう!!!吉熊と!」と能動的になれるのはやはり土日。
今日は自分の欲望にガツガツと従うことができ、大満足であった。
今年も色々なことにアンテナを張って、命の洗濯をしたい。

さて、明日からまた仕事。
ガツガツいくぞー。

あ、そういえば、北浦和駅付近で面白い看板を見た。
この豚さん、怖い~!
ジャンクガレッジという有名なラーメン屋さんらしい。


コメント (4)

「ノン子36歳(家事手伝い)」

2012年01月15日 | Weblog
「ノン子36歳(家事手伝い)」をレンタルして観てみた。




【あらすじ】
ノン子は36歳。東京で芸能人をやってみたが全く売れず、マネージャーと結婚して即離婚。バツイチの同級生が経営するスナックで夜な夜なくだを吐く。おしゃれも恋も最後にいつしたか分からない。ある日、神社の祭りでひよこを売って一儲けしようとする青年が現れる。気はいいが要領が悪い青年を放っておけないノン子は、自宅に泊まるようすすめる。そんな時、別れた夫が突然ノン子の前に現れ、復縁しようと持ちかけてきた…。



ストーリーもぐだぐだだし、出てくる人物もダメ人間だし、評価も決して高くない本作品。でも、私は好き。
特に、坂井真紀の気だるい感じが。
サンダルをカランコロン鳴らしながらの歩行、煙草ぷかぷか、日中から友達のスナックに入り浸る。
夜な夜なやさぐれてチャリで商店街を爆走しながらゴミ箱を蹴り倒していくのが趣味…。
でも、彼女には幸せになってもらいたいと願わずにはいられなかった。それだけ彼女が私に近い人間だということだろうか。
祭の出店でひよこを売って一発当てようと息巻く青年と恋に落ち、彼の肩車で木におみくじを結ぶシーンで、不覚にもじーんとしてしまった。


濡れ場は、スゴかった。さすが15禁。33歳の私にも刺激が強かった、正直。
ビックルのCMで元気いっぱいだったあの坂井真紀が…!


ロケ地となったのは、埼玉県の寄居。
自然豊かで良い土地だと初めて知った。


『ノン子36歳(家事手伝い)』予告


コメント (6)