心療内科デー。
待ち時間3時間半。
今日も林真理子先生の本を読みながら待つ。ヤニ切れMAX。
受付のお姉さんと他の患者さんとのやり取りから、先日の診察終了時刻が午前1時を過ぎたことを知った。
何その深夜営業?!
今日は大丈夫だよね?と、待合室の患者の捌け方を虎視眈々と見つめる私。
さて、診察。
まず、秘書検定1級の合格を報告した。
「良かったですね!おめでとう!ね?大丈夫って言ったでしょう?あなた、秘書に向いていますもの」
と、クマ医師。
そして、恒例の「心療内科で僕と握手!」キター!
今日は私の方が先に手を伸ばした。フライング気味に。百人一首の要領で。
クマ医師、一瞬、ビックリしていた。
仕事の方はだいぶ落ち着いていることを報告。
ただ、生理が遅れていて、あんまり眠れないのと、若干イライラしていることも申し伝えた。(気休めにソラナックスを飲んでいることは伏せておいた)
8月の前半は吐きそうなぐらい緊張した秘書検定の面接、ハードスケジュールだった台湾旅行などがあり、排卵が遅れているのではないか、とクマ医師。よってパキシルを減らし続けることは、今日は見送られた。生理、マジ迷惑。早く閉経したい。
「次に勉強することは?何か考えていますか?」
と尋ねられた。
1.掘り下げる…せっかく勉強した秘書検定のベクトルに即した資格を極める(国際秘書検定?)→転職?
2.広げる…他の分野の勉強をする。
クマ医師的には1を推奨しているっぽい。
将来を見据えて転職したほうが良いとのこと。
そうだよな。そろそろ自分の将来を考えないとな(遅すぎ)。
適職や「自分は将来、何になりたいのか?」ということは中学校や高校で考えるべきことだった。
「志望高校合格」「志望大学合格」「就職活動突破」という目の前の目標ばかりに目が行っていた。
多少のいざこざがあっても、やはり私は吉熊上司や後輩男女、その他大勢の人に包まれたあの場所が好きで、あの座は誰にも明け渡したくないと思っている。それにぬくぬくとした羽毛布団のような日常を私は抜け出す勇気と実力があるのか。考えたことが無かった。転職なんて他人事だと思っていた。花束もらって菓子を配布し、涙ながらに会社を去る人の背中を自分のそれと重ね合わせるという事は一度も無かった。
でも…。
でも将来一人で生きていくためには、あの場所に一生いるつもり?自分。
仕事で色んな事をやっているが、特に何も極めていない自分に驚愕。
自分って何だろう?
自分は何ができるのか?
何が好き?
35歳のハローワーク状態である。
「先生。秘書検定1級の試験前は合格することに必死だったんですが、合格しても考えることとか、たくさん用意されているんですね…毎日享楽的に生きていたので気付きませんでした。とほほ」
と、力なくつぶやく私。
「選択・可能性の幅が広がったんですよ!」
とクマ医師。
「よく考えてみます」
と答えた。
「あ、これ、合格祝いです」
と医学書で溢れかえった本棚から、何かを取りだすクマ医師。
資生堂のドリンクである!!!!!!!!!!!!!!!
わ~い!!!!!!
急に元気になる私。
これ飲んでよく考えよう。
先生。ありがとうございます。
ニコニコ笑顔のクマ医師に見送られながら診察室をあとにした。
処方変更なし。
パロキセチン、ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、ラベプラゾール
Mr.Childrenの「天頂バス」の歌詞を口ずさみながら帰宅。
「トンネルを抜けると
次のトンネルの入り口で
果てしない闇も 永遠の光も
ないって近頃はおもう
だから
「自分のせいと思わない」
とか言ってないでやってみな」
ミスチルヲタの妹が1回目の転職の時にカラオケで歌っていた。
そう言えば妹は4回も転職して、その度にスキルアップしている。
今では六本木でWEBデザインの職人をしている。
妹の背中が眩しい…。
ちょっとそこら辺、熱く話したい(先日会ったばかりだが)。