世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

懐古主義者の大掃除

2013年09月28日 23時56分16秒 | Weblog
午後、部屋を掃除した。けっこう本格的に。夕方には疲れてしまって、強制終了したが。やった割にはあまり変わらない気もするが、まあ誰も来ないし、自己満足。
何がどこにあるのか大まかにでも把握出来たので良いとしよう。うん。

古い日記、発見。
これが寒かった…凍死寸前。震えたのは秋の涼しさだけではないとマジで確信する。
特に中学2年~3年の時のが。
親戚にもらったお年玉の金額とか克明に記録されているのである。
今、あの金額を稼ぐには残業を何時間せねばならないのか計算してしまった。




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1991年1月9日
今日は何もしないで一日が過ぎていった。
遅く起きて(11:00)、14:00までビデオ観て、14:00~16:30まで机に向かった。
一日を無駄に過ごしてしまったこの気持ち。
人生の一部でも無駄に過ごしてしまったら必ず後悔する。
だからいつもいつもを大切に。
後悔はしたくないから。
ただ今、0:07。
もう世界は1月10日。
貴方は何をしていますか?
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→なんだこのリアル中二病末期な文章は。
そしてこの「貴方」が誰を指しているのかは記載されていない。誰なんだ?
なんか今の自分を指しているのでは??と思ってしまった。
ビデオは当時、深夜放送でやっていた邦画だと思う。





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1991年1月10日
いよいよ明日から新学期だ。
そのため用意をしていた私だが、急に保健室利用カードがないことに気付いた。
一日中ずっと探していた。
仏壇の上→自分の部屋→まーくん(弟)の部屋→仏壇の上→ビデオの棚…etc
「塾のテストの勉強もしなくてはいけないのに」と不安がつのってしかたがなかった。
ママが帰って来て
「知らない。もう一度仏壇の上、ぜんぶおろして探してみれば」と言われて探してみたら、それがあった。
うれしくて、思わずおばあちゃんに抱きついてしまった。
ではねむいので。good night.
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→当時から失くし物が多かったんだな。
仏壇の上は新聞や書類の置き場だった。
「good night」→英語の乱用。日記のいたるところで散見。使ってみたかったのだろう、恐らく。



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1991年3月8日
やっぴ~。学年末の英語97点。T先生、うれぴ~。
T先生「俺、一番びっくりしたのは○○だよぉ~。最初半分も取れていなかったんだもんなぁ~。あ、点数ばらしちゃった。はじめの方に力をたくわえていたんだか出さなかったんだか分からないやつだなぁ。20点20点上がって100点近いんだもんなぁ。よく分からない奴よな、本当」
あ~もう私、あなたについていきます。わ~。年の差なんて関係ないネ。
今20:06。あと54分で「知ってるつもり?!」やるわ~。も~ビデオとるからね。T先生~。
あなたは気付いていますか?私はいつも英語の時間、あなたの全てを見ていますぅ~。
放課後も女子サッカー部でのあなたの活やくをみています~。
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→英語教師が好きだった私。1学期は半分も取れなかった英語のテストの点数。彼を好きになって飛躍的に伸びた(塾の効果もあったが)。テストを返し終わって一人一人の出来具合を総評したときの彼の言葉を克明に記録している。
「知ってるつもり?!」は彼が好きだった番組←リサーチ済み。授業中に言ってた。
その後のポエムは女子中学生が発症する恋患いの症状。
恋の力って凄い。あの時、T先生に出逢ったから人生変わったのだと改めて思う。






「あのころはぁ~」と歌っていたのは和田アキ子(古い日記)だが、読んでいて「ハァッ!」とダイナマイトソウルを発したくなってしまった。古い小さなアパートで。
あの頃から一日を振り返るクセがあったんだ。
赤面しつつも読み返して懐かしさに耽ってしまう秋の夜である。

惨事並に散らかった部屋の中心で和田アキ子のように叫ぶ35歳の秋。


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あまちゃん 最終回

2013年09月28日 13時06分44秒 | Weblog
連続テレビ小説「あまちゃん」最終回!
朝あまは寝ていて見られず、昼あまを堪能。

放送されて間もなくは、朝ドラ特有の主人公が放つキラキラっぷりが眩しくてあまり真剣に観ていなかったのだが、ドラマ内に散らばる小ネタが魅力的でいつしか真剣に見るように。

出勤前、ちょうど煙草を吸いながらネックレスやイヤリング、時計を装着しながら、あまちゃんをガン見する毎朝。
お陰で毎朝ギリギリ出社。



好きなシーン ベスト5

1.海女caféを作るため漁協をリフォームするシーン。
民放の「大改造!!劇的ビフォーアフター」のパクリ。…番組変わってた。

2.歌の練習をするときのアキ。…白目をむくクセ。


3.アキの母親春子が少女時代に使用していた部屋で、YMOの「君に、胸キュン。」をヘッドフォンで聴きながら「…キュン…キュン」と口ずさむアキ。かわいかった。

4.観光協会のしおりさんがTM NETWORKの「Get wild」を踊っていた。ゲッワイ!小室哲哉ファンとして嬉しかった。


5.春子の最強伝説。
・北三陸の初代積木崩し
・コーヒー牛乳買ってこいと言われカフェオレを買ってきた菅原が甘さが足りないとぶっ飛ばされ前歯が取れる
・北三陸最大の暴走族を解散に追い込んだ
・春子のせいで北三陸に渡り鳥が来なくなった

音楽も素晴らしかった。
鈴鹿ひろ美バージョンの「潮騒のメモリー」は鳥肌もんだった。
あの変な「ジョニーに伝えて 千円返して」という謎めいた歌詞に涙するとは思わなかった。

あと宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」がBGMとして使われていて「おお!」と思った。

ドラマのオープニングを聴くと、どんなにどんよりとした朝でも「じゃ行ってくるか」という気にさせられた。
アキが元気にジャンプしたり跳ねたりするあのオープニング。
今日の最終回ではあのオープニングソングは一番最後で流れていた。
その曲をバックに、アキは親友ユイちゃんと海岸沿いを駆け抜ける。
また二人で、完全に復興していないトンネルをシルエットになって走るシーンは希望そのものに見えた。
…涙で曇ってよく見えなかったけど。




2013年を振り返るとき、きっと真っ先に「あまちゃん」を思い出すだろう。
ありがとう、あまちゃん。

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