世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

2016年04月28日 22時47分24秒 | Weblog
幼馴染状態で育った従姉妹のあっこが二人目を出産した。
おめでとう、あっこ。そしてLINEでさっそく報告してくれてありがとう。
生まれたての命が歩き出した記念日。


命って不思議だ。そして尊い。

私の母方の祖父は、満州を経て、沖縄戦が始まる1週間前に沖縄を脱し、宮古島で終戦を迎えたらしい。
宮古島といったら東洋一の美しい海が広がる島だ。そんな土地と戦争という言葉がどうもしっくりこない。
足尾で生まれて足尾で育った祖父は、あの海を見てどう感じたのだろうか。

祖父が生き残っていなければ、母は生まれなかった。生きていてくれてありがとうと祖父に言いたい。
また、奇跡的に生まれてきたのだから、大切に生きないといけないなと思う。

「島唄」を聴きいて改めてそう強く感じた。
島唄 本当の意味(裏歌詞付)




定時の鐘が鳴り響いた後、喫煙所で一服をし、自席に戻ると後輩女子Cちゃんが可愛いメモを残してくれていた。


もー。本当に可愛い。
捨てられないじゃないかっー!!


プチ残業の後、歯医者さんへ。
今の歯医者さんって、キッズルームがあるのな。
私の幼少期、歯医者さんの待合室は本当に殺風景だった。
大人が読む雑誌ぐらいしか置いていなかったような気がする。
しかも私が通っていた歯医者さんは超威圧的で苦手だった。


誰もいなかったので、吉熊をこっそりと遊ばせた。




クマ友もできたらしい。よかったね、吉熊。




3ヶ月ぶりの冬彦さん似の歯医者さん。
相変わらず小声でしかも早口で何を言っているのか分からない。で、時々笑うので少々怖い。
まな板の上の鯉(しかも口を開けっ放し)状態の私。どう見ても弱者。
何言ってるんだか分からなくても適当に「はい」「痛くないです」とか答えてしまう。
噛み合わないであろう会話をし、噛み合わせの調整をしてもらうことの奇妙さよ。

そして左下の3番の内側の歯と肉との堺を埋めてもらった。
ここに歯石が溜まると歯肉が腫れる。
普段フロスで手入れをしてる際、この溝のことは気になっていた。さすが、冬彦先生。
最後は、途中まで冬彦先生がヤニを取ってくれ、後半は歯科衛生士さんにバトンタッチ。
すっきりした。


雨の中、帰宅。

明日からゴールデンウィークという取引先が多い。
当社は明日も出勤。
勤労すぎるぜ。

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チャボ

2016年04月28日 00時18分56秒 | Weblog
昼休みの喫煙所での話。
N課長がまだ小学生の頃。家庭科で卵焼きを作る実習があったそうだ。
各家庭からそれぞれ卵を1つ持ってくるのだが、同じ班の女子Yさんは家が貧困(ネグレクト)で、チャボの卵(しかも盗んできた)を持ってきた。
養鶏の卵とは違い、彼女が差し出したのは明らかに小さい卵だった。
「チャボだろ、それ」
と、からかっていたら、先生が「その卵も入れなさい」と言うもんだから割った結果・・・羽化しきれなかったチャボの死体が出てきて、その瞬間、教室はなんとも言えない悪臭に襲われたそうだ。

卵の殻の中で既に死んでいたチャボ。

当然N課長の班は卵焼きを食べられなかった。他の班の人は悪臭の漂う中、卵焼きを咀嚼していたらしい。
今でもN課長は自分で卵焼きを作る際に、あの羽化仕切れなかったチャボの死体の残像が、まるで悪夢のように蘇るとのこと。
田舎の校舎の家庭科室で漂っていただろうチャボの腐乱した臭いが鼻に、そしてチャボの死体と湧き立つ生徒たちの喧騒が再現されるほどリアリティがある話だった。
子供の6人に1人が貧困家庭という現代においては、きっとYさん同様、卵一つでも持ってこられない家庭も多いのでは?という話で帰結したのだが、なんとも後味の悪い話だった。


そんな昼休みに食べたのはオムライス。




今日は支払いの締め業務と決算資料の作成を行った。
一日蒸し暑かったので昨日と同様に半袖で業務をした。
「安心してください。(腋毛)剃っています」
と後輩男女に言って、二人の失笑を買った。


比較的、平和な一日。


でも、見てもいないチャボの死体の残像はずっと瞼に貼り付いたままだった。


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