世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

桐島、逃亡やめたってよ

2024年01月29日 | Weblog
昨日、小説「桐島、部活やめるってよ」ならぬ、「桐島、逃亡やめたってよ」みたいなニュースを見て、え?!となった。


警察署などでよく見かける指名手配ポスター。
ひときわ目立つのがメガネで超絶笑顔の桐島聡の写真だった。

桐島と名乗る人物が入院、そして死亡したニュースを知り、さらに最期は自分の名前で死にたかったと言っていると知り、私は昨晩から色々と考えさせられていた。
他人に扮するなんて、映画「砂の器」を彷彿とさせる。

『砂の器』 予告篇

(私が観た映画で5本の指に入るほどの鬱映画…)

刑を受けず死ぬ間際まで逃亡したので勝ち逃げという声もあるが、私はそうは思わない。
半世紀も日の当たらない場所で生き、保険証がないために危篤寸前まで病院にも行けないなんて想像を絶する生き方だ。
どこかのタイミングで自首するとか考えなかったのだろうか。


指名手配ポスターでもうひとつ忘れらえない名前がある。
「独古勇(どっこいさむ)」
中学時代、バズった(当時はネットがなかったため、お喋りで広がった)。
南宇都宮駅で下車して文化会館に行った演劇部の友人たちが、途中、独特のネーミングの指名手配写真を発見。またたく間にクラスメイトに広がった。口伝達で広まったので「どっこ いさむ?」「どっこい さむ?」と話題になった。

独古勇も15年以上偽名を使って逃走していたが1996年、逃亡中に入院して死亡。


彼らは逃亡には勝てたかもしれないけど、一度しかない人生を自分らしく生きることができなかった点においては負け、…とまでは言わないけど、その人生に一抹の切なさを感じさせる。


そんなことをぼんやりと考えながら王将のレバニラ炒めを平らげる。




今日は汁をごはんの上に垂らしてタレの一滴も残さずに完食。
美味しかった~!