日差しは日々強くなり春を思わせるのだが、まだ空気が冷たい。
昨年、電気を絶たれた暗い職場で、凍えそうになりながら仕事をしたことを思い出してしまう。あの時と同じような空気の感じ。
やはり季節は巡ってきたのだなと思う。
一昨日、パートさんが郵便の仕分けを間違えた。
郵便の仕分けは後輩女子Cちゃんの仕事なんだが来週まで彼女は人事部に異動している。
手が空いた人がやるっていう雰囲気になっていたのだが、大概パートさんがやってくれていた。
Excelで作った郵便マニュアルがあり、それに倣えば初心者でもあまり間違えることはない仕事である。
なんだか知らないが彼女はそれを参考にない。勘でやっている。
先述のミスというは私宛の郵便を社長に渡してしまったことである。
月に2回来る業界紙の出版会社からのもので、宛名はたしかに社長だが、これは私を経由しないといけないんである。
それなのに直接社長に渡してしまった。当然社長は「なんで?」と思ったらしい。
クレームが社長→吉熊上司→私に来たので、私がパートさんに言うことになった。
角が立たぬようにメモにしたためて置いておいた。
そしたら、彼女、郵便の仕分けをやってくれなくなってしまった。
…そうすっと、私がやることになるんだが。
はー、もー、こういう人間関係って本当疲れる。
こういうの全部捨てて、南国のハンモックに寝そべりながらトロピカルカクテルをグビグビ飲んで、ぼーっとしたい。
「やってもらうのが当たり前だと思うから腹立つんだよ!甘ったれんじゃない」
とは、母方の祖母が若き母ヨーコたんに言った言葉である。
育児、姑との関係で疲弊し、母ヨーコたんは実母である祖母に愚痴を述べたら上記のように怒られたらしい。
一理ある。数年前には「求めない」という本もバカ売れした。
祖母は小さい頃から苦労続きだったので、人一倍厳しいのかもという憶測からすると当然なのかもしれない。
私もなるべくそのように生きているつもりだ。
期待した分だけ、そうならなかった時の落胆の処理が、とても面倒だからである。
求めない、干渉しない、無関心は、私の生きる基本方針になりつつある。
とはいいつつも、やはり郵便の仕分けやその他諸々を無意識のうちに「やってもらうのが当たり前」だと思っていたのかもしれない。
いやー、やっぱり組織の中で生きるって大変だ。
こんなんだから肩をポキポキしつつ、「ぶぁあ~うめ~」とビールを飲むオヤジにもなるわけだわな。