専門職

マルチに仕事をこなせるというのも素晴らしいけど、専門職の分野はエキスパートという点で本当に素晴らしいんです。
この分野があるからこそ、その国にしかない技術が生まれ、海外からも高い評価を受けるんですよね。

──だからね、簡単にその分野を侵略しないでください。


全ての専門分野に対してそう思いますが、今日はその一部として声優業界の話です。

今、アニメの声優にタレントが多く起用され、本職の人たちが危機的状況に陥っているそうです。
前にも言った通り、私はタレント起用反対派なので本当にどうにかして欲しいと思います。
タレントだから嫌だとかそういう理由ではなく、根本的に違うから反対してるんですよね。

ドラマと舞台での表現方法が違うのと同じように、顔が見えるドラマと声だけで演技をする表現方法は本当に違うんです。
例えば同じ台詞を声にした時、ドラマで見たら何の違和感もないものでも、声だけになると何か棒読みで感情が伝わってこないというのは、タレント起用のアニメ・映画にはよくあること。
それにキャラと声が違うとかさ。
宣伝効果が違うという事情も分かりますが、それならば、声優と同じような訓練をきちんと受けて、声のオーディションで受かってからにして欲しいと思います。

アニメの口の動きに合わせる技術は、日本が飛び抜けてるそうですよ。
タレントが色んな分野で活躍するように、今は声優がタレント界に出て行かなきゃならなくなってきた…という人もいますが、“マルチ”にする事で、この素晴らしい技術が衰退していくのは嫌です…。


これからは、いろんな意味で国の技術を守らなければ日本が生き残っていかない気がします。
町の小さな工場も農業も…本来、縁の下にいる力持ちをもっと大切にして欲しいですよね。





さて、そんな話と繋がっているような繋がってないような話ですが…。
明日の夜中(正確には日曜日の午前1時55分)から、「24　V」がフジテレビで放送されます。
まだ観てない人、是非録画を