ご存じのように錆鉄人と天女は年金生活者でありまして、
ささやかな年金でつつましく暮らしているのですが、
今年の大雪で畑のスモモの巨木が根こそぎひっくり返ってしまった為、
その横の急斜面の縁から斜めに伸びているコナラ?と思われる雑木の巨木がもし倒れたら
少し離れているとは言え下の家を直撃しないとも限らない為、伐り倒す事にしたのでありました。
ちょうど今年の町内会の初総会で、神社の斜面にはえているケヤキの巨木を伐る話が出ていて
森林組合に見積もりを依頼した所100万円というお話しでありました。
天女さんちのコナラの巨木も重機が入るのは困難な場所にあってほぼ同じ条件と思われ
つまり伐ってもらえば100万円かかると思われ、
ささやかな年金でつつましく生活している天女さんちには、
そのような大金を捻出するすべがありませんが
家を壊したらもっと高い修繕費がかかるのは必定であり、
しからずんば自分で伐るしかないと決意したのでありました。
そして、必死の思いで巨木の半分位の高さまで登って、
そこから先の枝(といっても20cm以上あります)全てを数日かけて伐り、
遂に根元から伐り倒しても下の家には全く被害を及ぼす恐れがないという状態になりました。
となれば、すぐに根元から伐り倒せば良いのですが、
錆鉄人は劣悪な切断場所を考え、自分の身を守るための防護カバー「チャップス」を購入する事を決断し
到着を待ったのでありました。
そして、先日チャップスが配達されました。
時は今幹が下伐る弥生かな
錆 光秀
錆鉄人は愛用の豪刀ならぬチェーンソーとチャップスを携えて決戦の場に向かったのでありました。
護衛は天女のみ
どんな怪我をしないとも限らないので、監視しているついでに写真を撮る任務でありました。
なかなか実際の切断の場面になりませんが・・・
伐る前の巨木
まずはチャップスを初装着
どの位置を伐るかを再確認
裏側に切り込みを入れておかないと巨木が激しく割れる可能性が高いので
斜面に下りて裏側に切り込みを入れました。
上に戻って切断開始
斜面を駆け上ってくる風で伐り屑が吹き付けシャツの中ばかりか
目にも飛び込んできます。
出来るだけ周囲から切り込みを入れます。
チェーンソーの刃の長さは40cmですが、幹の太さは倍近くあり、
平坦な場所なら周囲から伐って容易に倒すことが出来ますが、
伐るポジションが限られているので、斜めに切り込みを入れて刃先が入るようにします。
こんな位では全然足りませんでした。
危険な斜面のほうからも切り込みを追加
こうなって・・・
さらにこうなって・・・
最初からこれ位に斜めにカットしていれば無駄がなかったのですが・・・
はっきり言えば経験不足です。
もう刃先で切り込みを進めるしかありません。
重心は根元よりはるかに外ですが、これでもまだ倒れません。
ピシッ!
かすかな音がしたので様子を見ています。
必死にこらえる巨木に最後の一撃!
超スローモーションで倒れていきます。
潔い雄姿です。
ズシンと衝撃がして、壮絶な最期でした!
遂に伐り取ったり!
恩賞はいかほどに?
今夜は御馳走よ!
100万円ゲットしたつもりで来週は東北秘湯巡りぜよ!
ちょうど昨日の夜、鶴の湯さんから電話があって、
キャンセルがあったら変えて下さいとお願いしていた本陣に泊まれる事になり
さらに気分良くビールが進む錆鉄人でありました。
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