錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

お遍路で思った事

2024-02-27 06:38:32 | お遍路

お遍路は弘法大師様が四国で修行した各地に建ったお寺をお参りする事ですが、

その目的は人によって様々だと思いますが、我々は家族と自分たちの健康と幸せをお祈りしました。

 

お遍路をしている人にはたくさん出会いましたが、

19歳、20歳と言った学生さんや若い外国人の女性が何人も歩き遍路をしている事にびっくりしました。

 

37番岩本寺を朝一番にお参りして

駐車場に戻ってバックドアを開けて納教軸などを仕舞っていると

突然、後ろに若い男性が現れてビックリ

話を聞くと、駐車場の後ろにあった歩き遍路をする人の為の寝小屋に泊ったとの事でした。

「春休みだからお遍路をしてみようと思った。」

「昨日は一日中雨だったのでくじけそうになった。今も靴がびしょ濡れです。」

「そうやって苦労して結願したらものすごい感動でしょうね。頑張って下さい!」

と言って別れましたが、今日も元気で歩いているに違いありません。

  その寝小屋 中はほとんど物置で片隅に畳1枚のベッドがありました。

 

イタリアとフランスの若い女性とも話をしましたが、

込み入ったことは会話出来ませんでした。(スマホの通訳を忘れていました。)

 

37番から38番の金剛福寺の間は100㎞近くもあるのですが、

歩きお遍路道と道路が一緒な為か十数人の歩き遍路の人がいました。

 

我々が車で回っていたからかもしれませんが、車で回っている人が一番多かったように感じました。

といっても、平日は駐車場もガラガラ、

狭くて曲がりくねった山道で出会う車もめったになくて良かったです。

すれ違い出来ない場所で7日間で2~30台と出会いましたが、

対向車が止まってゆずってくれたのは2回だけ、

あとは全部こちらがバックしたり、止まって来るのをまっていました。

「なんで僕ばっかり道を譲らなあかんのかなぁ?」

「神様はちゃんとご覧になっていらっしゃるわよ!」

 

23日からは3連休だったためか、凄い人出で駐車場はどこもほぼ満杯

(といっても、すぐに入れ替わりますが・・・)

3連休を利用してのお遍路ツアーのバスがたくさん来ていました。

中には年末までかけて88か所を回ると言う名古屋からの1泊2日のツアーもありました。

こういうツアーの場合は、納経帖にすでにお寺の名前が書いてあって

納経所では御朱印を押すだけになっているようでした。

(それも添乗員さんが持って行って、カバンに入れて持って帰るだけでした。)

 

ところで、納経料が4月から200円値上がりするので、

(納経帖300円→500円、納教軸500円→700円、白衣200円→400円)

それまでに回ったらお得だと出発前に書いたと思いますが

(それだけたくさんのお金を出すのだから功徳が多くなるという考えもあるかもしれませんが・・・)

値上げは30年ぶりとか・・・

理由はお寺を維持出来ないからという事ですが・・・

 

かつては年間20万人もいたお遍路が、今は10万人を下回ってしまったとの事で

それだけお寺の収入も減ってしまっているので仕方がないとも思えますが・・・

お遍路をして思ったことは、

これでもかという位に仏像や記念碑やらなんやらかんやら林立していて

寺どうしが華美を競っている感じで、箱物行政で赤字が多いあまたの自治体とそっくり

ただ、「石」なので維持費がほとんどかからないと思われますが・・・

蝋燭立ての前は水溜りになっていてもほったらかしなので

維持費を掛けるどころか維持という意識すらないような・・・

(錆鉄人なら自分で砂利を買ってきてそこに敷きますが・・・)

 

維持と書いて気付いたのは、

永平寺などは掃除も修行と心得てお坊さんが床や庭の掃除をしていますが

88か所ではそういうお坊さんの姿はなく、

朝一番に訪れた最御崎寺ではお寺が雇ったと思われる人が落葉の掃除をしていました。

(地元の人の奉仕かもしれませんが)

 

 

お寺は何もしなくてもお遍路の納経料が毎年500円×10万人=5,000万円も入っていると思われます。

(父はが回った時は教軸、納経帖、白衣全部に御朱印を貰っていたので、

 平均すれば500円になると思います。)

 

まさに坊主丸儲け!

ちなみに納経所以外でお坊さんに出会ったのは88か所で2回のみでした。

(読経をしている声を聴いた事もほとんどなかったし、

 納経所の人もほとんどは雇われている人のように感じました。)

 

お大師様は庶民を救った偉い人ですが、

この「お遍路という坊主丸儲けのシステム」を考えた人はつくづく凄い人だと思いました。

 

こんな不遜な事を書いていると地獄行きかも?

お大師様、お救い下さい!

(結願しても煩悩まみれの錆鉄人であります!)


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