紅葉最盛期の涸沢の一番の見物はモルゲンロートに燃える山襞です。
誰もがその瞬間を見たいが為に上高地から6時間以上歩き、
「寝る時は敷布団1枚に3人以上、トイレは大渋滞、売店でビールやおでんを買うにも何十人という列に並ぶ」
という艱難辛苦に耐えてでも涸沢にやってくるのです。
錆鉄人と天女が紅葉の涸沢に来たのは6回目、そのうち2回は日帰りだったので4回目のモルゲンロートです。
(見えない時のほうが多いんですが、我々は天気の良い時を目指して来ています。)
今回はテント場からの撮影を天女に任せ、水面に写るモルゲンロートの山を撮影する為に池に行きました。
池での撮影は2回目ですが、風がなくて水面が鏡のように静謐である必要があり
その確率は仙人池に写る裏剣の撮影と同様、あるいはそれ以上に少ないのではないかと思われます。
池には5時前に行きましたが、池の周辺の水面は氷っていました。
良い撮影ポイントは10人程の三脚にデジ一眼をセットした人に既に占拠されていました。
錆鉄人は大きな岩の横で水面から10cmほど顔を出しているノートパソコン程の岩に飛び移り待機。
早速何度かシャッターを押しましたが、手持ちなのでボケボケでした。
手持ちなのは水面スレスレから撮影したほうが水面の波の影響が少ない鏡像が写せるからです。
しかしながら、三脚カメラマンは岩の上で三脚を伸ばしてカメラを構えています。
それなら別にこの池に来なくてもいいのに・・・
(前は池なので人は写りませんが、そんな場所ならたくさんあります)
5時18分、どうにか写真が撮れました。
5時36分、日光が当たる前ですがかすかに紅くなっているような・・・
5時37分、遂に山々がモルゲンロートで染まりました!
もう解説は不要でしょう!
風が治まらないので池に写るモルゲンロートはやっとこの程度でした。
しかしながら、ほかのデジ一眼の人は三脚で高い位置からの撮影に対し、
錆鉄人は手持ちのコンデジを水面近くに構えて写しているので一番波の影響が少ない写真が撮れたはずです。
後からやってきた人が岸辺の氷を割って三脚を立てようとして波が起こります、何と無神経な!
やがてモルゲンロートは「紅」から「黄金色」に代わります。
北穂(頂上は見えない)と涸沢小屋
光の帯はじりじりと下がってきます。
しかし、風は一層強くなって水面はさざ波状態なので、池は諦めてテントに戻ることにしました。
バンザーイ!
涸沢よ、今年もありがとう!
からさわの山に向かひて言ふことなし からさわの山はすばらしきかな
錆 啄木
(本歌 石川啄木)
ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな
前日の雨で寒冷前線が通過した後、夜は満天の星空だったので放射冷却もあって
外に置いていたプラティパスの水は凍っていて、靴下もこの通り
紅葉を眺めながら、昨日の雨中登山で濡れたままの衣類を乾かしました。
この後もずーっと快晴を期待していたのですが、飛騨側から雲が出てきて稜線が見えなくなりました。
この日は北穂に登るつもりだったのですが、
お隣さんの提案に乗って前穂北尾根Ⅵ峰に登りました。
Ⅵ峰(2794m)は涸沢から往復3時間で登れ、
真下に涸沢カール、正面に北穂、その右肩に槍が顔を覗かせる素晴らしい眺めです。
⇒「前穂北尾根Ⅵ峰つまみ食い(完結編)」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/sabitetsujin/e/cdf5ce40e86c168a3ae1822d292be6a5
誰もがその瞬間を見たいが為に上高地から6時間以上歩き、
「寝る時は敷布団1枚に3人以上、トイレは大渋滞、売店でビールやおでんを買うにも何十人という列に並ぶ」
という艱難辛苦に耐えてでも涸沢にやってくるのです。
錆鉄人と天女が紅葉の涸沢に来たのは6回目、そのうち2回は日帰りだったので4回目のモルゲンロートです。
(見えない時のほうが多いんですが、我々は天気の良い時を目指して来ています。)
今回はテント場からの撮影を天女に任せ、水面に写るモルゲンロートの山を撮影する為に池に行きました。
池での撮影は2回目ですが、風がなくて水面が鏡のように静謐である必要があり
その確率は仙人池に写る裏剣の撮影と同様、あるいはそれ以上に少ないのではないかと思われます。
池には5時前に行きましたが、池の周辺の水面は氷っていました。
良い撮影ポイントは10人程の三脚にデジ一眼をセットした人に既に占拠されていました。
錆鉄人は大きな岩の横で水面から10cmほど顔を出しているノートパソコン程の岩に飛び移り待機。
早速何度かシャッターを押しましたが、手持ちなのでボケボケでした。
手持ちなのは水面スレスレから撮影したほうが水面の波の影響が少ない鏡像が写せるからです。
しかしながら、三脚カメラマンは岩の上で三脚を伸ばしてカメラを構えています。
それなら別にこの池に来なくてもいいのに・・・
(前は池なので人は写りませんが、そんな場所ならたくさんあります)
5時18分、どうにか写真が撮れました。
5時36分、日光が当たる前ですがかすかに紅くなっているような・・・
5時37分、遂に山々がモルゲンロートで染まりました!
もう解説は不要でしょう!
風が治まらないので池に写るモルゲンロートはやっとこの程度でした。
しかしながら、ほかのデジ一眼の人は三脚で高い位置からの撮影に対し、
錆鉄人は手持ちのコンデジを水面近くに構えて写しているので一番波の影響が少ない写真が撮れたはずです。
後からやってきた人が岸辺の氷を割って三脚を立てようとして波が起こります、何と無神経な!
やがてモルゲンロートは「紅」から「黄金色」に代わります。
北穂(頂上は見えない)と涸沢小屋
光の帯はじりじりと下がってきます。
しかし、風は一層強くなって水面はさざ波状態なので、池は諦めてテントに戻ることにしました。
バンザーイ!
涸沢よ、今年もありがとう!
からさわの山に向かひて言ふことなし からさわの山はすばらしきかな
錆 啄木
(本歌 石川啄木)
ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな
前日の雨で寒冷前線が通過した後、夜は満天の星空だったので放射冷却もあって
外に置いていたプラティパスの水は凍っていて、靴下もこの通り
紅葉を眺めながら、昨日の雨中登山で濡れたままの衣類を乾かしました。
この後もずーっと快晴を期待していたのですが、飛騨側から雲が出てきて稜線が見えなくなりました。
この日は北穂に登るつもりだったのですが、
お隣さんの提案に乗って前穂北尾根Ⅵ峰に登りました。
Ⅵ峰(2794m)は涸沢から往復3時間で登れ、
真下に涸沢カール、正面に北穂、その右肩に槍が顔を覗かせる素晴らしい眺めです。
⇒「前穂北尾根Ⅵ峰つまみ食い(完結編)」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/sabitetsujin/e/cdf5ce40e86c168a3ae1822d292be6a5
私の登山は基本日帰りなので、こういう光景を見たことはないですね。
テント泊挑戦したくなりました。
錆鉄人と天女も金無し・暇無しで百名山全山を日帰りした「日帰り派」ですが、
山に泊まらないと見えない景色を是非味わって下さい。
他には槍のてっぺんで見るご来光とか
(笠ヶ岳の鉄板が紅く染まり、続いて槍ヶ岳山荘が紅く染まります)
影鳥海とか(これはご来光の数時間前に上りだせが見えますが・・・)
当然、山で見る夕日や星空、ご来光の空と雲海など・・・