錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

極寒の厳冬期雲上の湯 感動の入湯編

2017-02-10 14:03:53 | 極寒の厳冬期本沢温泉雲上の湯
極寒の厳冬期本沢温泉雲上の湯 入浴編を書く前に、
白根館のほうが先だったから先に書こうかなと思って書き出したのですが、
長くなってしまいそうなので一時中断し、極寒の厳冬期雲上の湯に戻って来ました。

そういえば、富山遠征記も金太郎温泉までで止まっていて全くの「分裂症気味」ですが、
連載小説の作家ではありませんので休筆・廃筆は自由気ままにやっています。
でも、富山の神代温泉は絶対にアップしたいと思います!

さて、本題に戻って・・・

汗っかきの錆鉄人なので汗をかかないように、
普段我が家にいる時よりも薄着のTシャツとボタンシャツという服装で
極寒の登山道を歩いたのはやはりやり過ぎだったようで、
普段でも寒い所にいると指先に血が回らなく血行不良の錆鉄人は、
完全に指先が凍えてしまい写真撮影さえもままならなくなったのでありました。

しかしながら、天女と二人、
苦労に苦労を重ねて仲睦まじく本沢温泉小屋に到着し
そこからは腰まで潜る雪深い原野の雪をかき分け押しのけし
遂に憧れの「極寒の厳冬期雲上の湯」に到達したのでありました。

という事で、到着時の雲上の湯の写真がありません。
しかたがないので、言葉で書くので心眼で見て下さい。

雲上の湯の浴槽の上には幅20cmほどの板が並べて置いて蓋をしてあるのですが、
その上にも雪は積もり、温泉の熱で溶けて氷の様になって表面に付着している状況でした。

まずは1枚の板の上の氷を板の隙間から浴槽の中に落ちないように手でそっと取って
横の河原に投げてきれいにしてから板をずらし、手を突っ込んでみました。

予想に反して暖かく感じましたが、
凍えきっている指先なので本当の事は分かりません。
錆中也ふうに言えば、
「凍えちまった指先に今日も小雪の降りかかる」
状況ですから。

さて、天女と苦労に苦労を重ねてここまで到達しましたが、
錆鉄人は63歳、運動は全くしていなくて高コレステロールで血圧もやや高め、
高尿酸値はこの際関係ないとしても、
1年前のこの時期に大学ボート部以来の友人が心臓大動脈破裂で即死している事が頭から離れず
小屋の温度計はマイナス10℃でしたが、
風が吹きすさぶこの雲上の湯の上なら体感温度はマイナス20℃を下回っているはず
あまりものの薄着で登ってきたので、血液さえ凍る寸前かもしれない脳みそで錆鉄人は考えました。
服を脱いだら脳の血管が破裂して脳溢血になったどうしよう・・・
天女を残して一人では死ねない・・・
しかしながら、天女まで服を脱がして道連れには出来ません。

こんな所までこんな時期に登ってきて雲上の湯に入ろうなんて
すでに「頭がおかしくなっている」としか言いようがありませんが、
映画「八甲田山死の彷徨」をご覧になった方は思い出されると思いますが、
人間はあまりにも凍えると神経がおかしくなって「熱く感じる」錯覚に陥るらしく
映画では兵士が服を脱ぎ捨てて雪の中に突進し絶命していました。

錆鉄人もそれに近かったという事はないと思いますが、
あまり寒くは感じていませんでした。
という事で、

全然寒くないし・・・
まぁ大丈夫じゃないかな?
きっと大丈夫だよ!
絶対大丈夫!

ことわざにもあるではありませんか!
「(雲上の)湯を見て入らざるは勇なきなり」
     (義をみてせざるは勇なきなり)

ほんの一瞬の気の迷いでした。
入るためにはるばるとやって来たのに、入らないないで帰るなんて事は出来ません。
蛮勇を振り絞って服を脱ぎました。

以下は天女の撮影です。
(天女も指が凍えていたのですが・・・)

まずは手袋を脱ぎ、スパッツを取った所



まさしく、この格好でずーっと登って来ました。
長袖シャツの下は半袖Tシャツのみです。
ズボンに手を掛けているように見えますが、その先に登山靴を脱がなければなりません。
ザックから百均で買ったフロントウィンドウ用の銀マットを取り出して
板の上に広げ、登山靴を脱いだらその上に上がって靴下を脱ぎ
ズボンとタイツ、パンツを脱ぎ、長袖シャツ・半袖Tシャツを脱ぎました。
誰でもこのような順番で脱ぐと思いますが、
下半身より上半身のほうが寒さを感じるものです。

いよいよ感動の入湯!



結婚式のケーキ入刀以来の感動の「ニュートウ」かも?

思った以上に暖かいぜよ!



遂に念願達成、バンザーイ!



この後、温泉に頭だけだして浸かりました。
うーん、いい気持ぜよ!
と思ったのもつかの間、指先がズキズキと猛烈に痛くなりました。
慌てて手を出してみると第一指がどれも赤黒くなっているではありませんか。
(写真はありませんが・・・)

やっぱり凍傷になっかのかな?
凍傷の場合はぬるま湯で温めよというのに、いきなり暖かい温泉に突っ込んだからヤバイかも?
と思っているうちに痛みは消えたので、また短時間温泉に浸けて、出してと数回繰り返したら普通になりました。

おかあさんも指が凍えているから温泉に付けたらと言って天女も「手湯」
天女の分のお金は払っていませんが、足湯、手湯はどこも無料ですから問題ないでしょう。
天女もやはり最初はズキズキしたみたいでした。

続いて温度の測定。
家から温度計を持ってくるのを忘れたので、
ほうとうを食べた河口湖近くのダイソーで買ってきた料理用の温度計です。



温度はみるみるうちに上昇し42℃!



適温で本当に気持ちの良い温泉でした。

廻りを見渡せば絶景!

下流側



上流側の硫黄岳



おまけは雲上の湯に下って来たトレース



錆鉄人の感動理論「感動は流した汗に比例する」そのもので
はるばると登って来た達成感と、
極寒の絶景の中で日本最高所の露天風呂に入っている満足感で最高の気分でした。
ただし、錆鉄人は汗をかかないように超薄着で来たので流した汗はほとんどなかったのでしたが・・・

最高の気分で露天風呂に入っていましたが、
帰りのロングトレイルを考えると長湯は出来ません。
入っていた時間は15分位でしょうか。

極寒の雲上の湯は入る時よりも出た時の寒さの方が大変です。
しかしながらターミネーター錆鉄人は温泉で温まった超合金製の身体を超断熱スキンで覆っているので寒くはありません。
とやせ我慢しながら、脱いだ時とは逆の順番で服を着ました。
帰りは発熱量が少なくなるので、防風対策を兼ねて長袖シャツの上にダウンジャケットを着用しました。
札幌Aさんに頂いたノースフェースの高級品ですが、
ユニクロのマイクロフリースのような超薄手なので上に来た場合はそれほど保温効果は無かったかもしれませんが、
錆鉄人的にはやはり汗をかきたくないという理由でカッパなどを重ね着する事はしませんでした。
(結局、これが原因で3日たった今でも鼻水が止まらないのだと思います。)

錆鉄人が服を着ているうちに天女が登っていきました。
下ってくる途中で下の鉄杭のほうに斜面を直角に下った所が危険だったので、下の鉄杭に沿って登っています。



そして、小屋の所へ戻ったら、ちょうど小屋版さんが外で作業をしていました。



「ありがとうございました!」
「気を付けて!」
時刻は15時35分、登りにかかった時間が予想よりかかった事を考えると
下りとはいっても踏み抜きやすい雪道なので暗くなる前に戻れるかどうか厳しい状況です。
(暗くなる頃には林道に出ているはずで、
 ちゃんとヘッドランプは持っているので心配はないのですが・・・)


以下、続く

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