このブログの車中泊カテゴリーへのアクセスが非常に多いので、
これから軽自動車で車中泊をしようと考えている人へのアドバイスとして書いています。
尚、キャンピングカーは車中泊とは次元の違うもので、
年間30日以上の使用(キャンピングカーでの宿泊)が出来る人でないと意味がないと思います。
つまり、今の日本ではリタイヤした人以外でそんな余裕のある人はほとんどいないと思います。
(錆鉄人はまともに勤めながら年間31日車中泊したこともありますが・・・)
もっとも、外車に乗っているより目立つので、車を自慢したい人には良いかもしれませんが、
目的は持っている事ではなく使う事のはずで、購入費・維持費の余裕も必要です。
ワンボックスタイプ(スズキエブリイ等)以外の軽自動車でも、工夫すれば車中泊できる車はかなりありますが、
一般的にはほぼ1~2泊が限界と考えられます。
工夫と我慢、「単に寝るだけ」と割り切れば、ワゴンRで日本一周した人もいるので、「一般的には」です。
しかしながら夫婦2人での長期車中泊を行おうとするとかなりの装備も必要となり
ベッドメーキングと走行モードへの変更が大変なので、必然的に軽ワンボックスカー一択となります。
軽ワンボックスカーは現在3車種(OEM車は除く)
5ナンバーと4ナンバーがありますが、車中泊用に買うなら値段の安い4ナンバーが良いと思います。
小型車の4ナンバーが毎年車検が必要なのに対して、軽の4ナンバーの車検は2年毎、軽の5ナンバーと同じというメリットがあります。
という事で、4ナンバーの軽ワンボックスカーはスズキエブリイ、ダイハツハイゼット、ホンダアクティの3車種
ごれも軽自動車の規格一杯の大きさなので車中泊スペースはさほど変わりませんが、
これから買おうとするなら、おすすめはスズキエブリイ一択です。
理由は・・・
ホンダアクティは20年ほど前の基本設計のままなので、様々な面で劣っているので、ホンダファンの錆鉄人でも推奨できません。
ダイハツハイゼットは、錆鉄人が買った10年前でもほとんどの部分でエブリイとは大きな差があったのですが、
その後、エブリイはフルモデルチェンジを行ったのに対し、ハイゼットはマイナーチェンジをしただけなので今では大差です。
特に問題なのは2列目の足元の狭さ、苦痛以外の何物でもありません。
売れているものが必ずしも良いとは限らないのですが、
軽ワンボックスキャンピングカーのビルダーはほとんどがエブリイベースであり、
道の駅などで車中泊している軽ワンボックスカーの大半がエブリイ(錆鉄人のブログの影響もあるかも?)である事が、その証明であると思います。
(錆鉄人は10年前、エブリイとハイゼットに巻き尺を持ち込み、実際にシートを折りたたんで寝てみて、
さらにに徹底試乗して「大差でエブリイの勝ち」と判断しました。)
という事で、以下はエブリイでの車中泊ベッドに関して述べます。
エブリイのシートはフルフラット化が出来ます。
かなりの段差・デコボコがありますが、手っ取り早くこういう商品もあります。
しかしながら、シートのデコボコに何かを詰めて平らにしなければ寝られるものではありません。
第一、これなら毎回のベッドメーキングが面倒で、車中泊場所に問題があって車を移動させたい時に時間が掛かります。
(ハイゼットも同じような感じです。)
軽ワンボックスカーの利点は、2列目シートを折りたたんで出来る荷室にベッドが作れる事です。
1列目シートを走行出来る位置にセットしたままで、幅約130cm、長さ約180cm、高さ約115cmのスペースが出来ます。
この写真は5ナンバーのエブリイワゴンですが、
エブリイジョインという4ナンバー高級仕様のグレードも
2列目シートが分割折り畳みが出来る5ナンバーと同じものが流用されている為に、
折りたたんだ状態で荷室フロアとはわずかな段差がありますが、マット(敷布団)を敷けば全く気になりません。
(2列目ベンチシートタイプのグレードは段差無く収まりますが、長時間座れるシートではありません。)
従ってこういう製品も販売されています。
でも、これってマットが大きいので敷きっぱなしなら良いけれど、
車内にいて荷室部分に移動させるのは、他の荷物もあってほぼ不可能です。
このメーカーさん、何にも考えていないと思います。
という事で、簡単にベッドメイキングが出来るように自作した人もいます。
親子で車中泊できるように二段ベッドのキットも売られています。
こんな感じなら、自作も可能でしょう。
究極はビルダーの製作したこんなものまで・・・
しかしながら錆鉄人は、これはデメリットばかりだと考えています。
1.非常に高価(一式50万円以上)
2.足元が狭い(2人寝られない事はありませんが・・・)
3.装備が重くて走行性(特に登坂能力)が低下し、燃費も悪くなる
4.横風に弱いワンボックスタイプなのに、重心が高くなるので非常に不安定になる
(ルーフにボックスを付けている車を見かけますが、不安定を越して「危険」だと思います。)
5.棚に置いた物が車の揺れでどうなるか考えたくない。
6.デッキチェアやテーブル等の装備が積めない。(一応、床下収納が可能かも?)
7.脱着不可能なので、普段の車利用がほぼ出来ない。
以上の写真は現在ネットで探し出せるものですが、
錆鉄人は10年前に徹底的に考えて(錆鉄人的に)理想の車中泊仕様を作りました。
目的は「夫婦で車中泊」
登山にも使用するので、登山用の50L、60ザックを積んで車中泊出来る必要があります。
という事で、コンセプト
1.必要な時だけ車中泊仕様にして、普段は4人乗りや荷物を積んで使える事
つまり簡単に素早く脱着出来て、部屋の片隅や押し入れに片付けるられる必要があります
2.1週間以上の夫婦車中泊旅行が可能な就寝性、装備の搭載が出来る事
テーブル、デッキチェア、クールボックス等と食料品・炊事用品、着替えなど
3.助手席シートは狭いので、走行時は2列目シートを使用する(走行モード)
4.雨の日もあるので、車内で走行モードからベッドモードへの変更が出来る事
という事で作ったのがこれ
ベッドの高さは20cmで、全面に床下収納が可能で、
テーブルは単独で出し入れが可能、ベッドの上に置いた荷物をテーブルに載せて眠ります。
クッション(60cm×90cm厚さ6㎝)4枚は荷室上に作った網棚に収納可能で、ベッドモードの時だけベッドボードの上に敷きます。
これだけ積み込んでもまだ半分位、余裕の搭載能力です。
(以下、構造等の説明をします。)