仮説

2006年01月29日 | 雑感 -
父は、今日も泣いている。
顔をぐちゃぐちゃにして、泣く・・・。
最近特に、“感情の波”が著しい。
昨年から「早く死にたい」という言葉を、ただただ繰り返している。


内臓疾患のレベルを検査したことで、
私の中に芽生えた一つの“仮説”―――それは、
   「もしかすると“老人性のうつ病”ではないだろうか」、
   「あるいは、“うつっぽい状態”ではないだろうか」、
ということである。

老人性の精神疾患として、今一番“高齢者を悩ませている”のが「うつ病」らしい。

思い返してみれば、(日々寒いし、足も悪いので)日光浴もしておらず、
実際のところ(父にしてみれば)かなりストレスを抱えた生活が続いている。

内臓の状態が以前とほとんど変わらないのに、身体が動かない。
動かせない・・・というのは、何らかの精神的な作用が働いているように思う。
膝の関節炎が悪くなったということも大いにしてあるが、
「もしかしたら・・・」という気持ちが(私の中に)起こってきたのは事実である。


最近のうつ病は、「これはまさに“うつ”だ」という典型的な症状を示すのではなく、
家族ですら“それと気づかない”ような「軽症うつ病」が増えているらしい。
それだけ多くの人が、うつっぽい状態を抱えているということのようだ。

老人性のうつ病は、加齢によるものや身体によるものがあり・・・・・因子としては
「配偶者や仲のよい友人がいない」「話し相手がいない」「慢性の痛みや病気がある」
「動き回るのが困難」「物忘れなど環境の変化に対応できない」「家族内での変化」
などが挙げられるらしい。
父には、該当するものばかりだ。

決め付けないで、用心をしながら、まだまだひどくはない状態だと予測されるので、
まずは「希望を抱いてもらうこと」を念頭に置きながら、付き合っていこうと思う。