世界フィギュア国別対抗戦

2012年04月21日 | マイブーム -


先週から今週、ここ最近はずっと・・・、 実際の私は “ヘビーな毎日” を
綱渡りのような “危機感” を持って、過ごしていた。
結局、専門医にかかり、朝の8時から 病院で、連日 「点滴」 を受け、
膨大な量の薬を飲み、その薬の副作用に苦しみ、食べられず、寝られず、
内科にもかつぎ込まれ、処置をしてもらって・・・・
それでも仕事を (精神力だけで) しっかりと こなして、頑張り続けて・・・
終わりが視えない状況で、「一日」 「一日」をやり過ごしてきていたのだ。



そんな日々の末に、昨日4月20日(国立代々木競技場 第一体育館)
「世界フィギュアスケート 国別対抗戦 2012」 の生観戦をすることができ、
とても喜ばしい “自分へのご褒美” となった。

決して諦めず、少しでも身体を治して、仕事をトラブルなくやり通して、
「昨日を迎えたい」 と、ずっと願っていたので、とても嬉しかった。
これは、今週の私の強いモチベーションに(確実に)なっていたと思う。

不規則スケジュールを過ごしている私が、現況、あのような特別な会場に
実際、いられたこと自体、貴重な経験!
だから、これは、私にとって、非常に意味のある流れだと 感じている。



昨日は、ソチに向けたトライ大会でも、単なるお祭り大会でもなく、
日本チームの高橋大輔選手にとっては、非常に責任のある大会だったと
想像するけれど・・・、彼の存在感は “これまで経験したことのない”
とても素晴らしいもので、体調の完全ではない私にとっては特に・・・
これまでの彼の経てきた経緯が、走馬灯のように感じられたことにより、
とても感動的だった。

ただ、ただ、私は・・・興奮のるつぼの中で もまれていたように感じる。


体力と気力が落ちていた私だからこそ、非常に “力が抜けた状態” で、
「今を楽しもう!」 「ここにいられることを、思い存分、かみしめよう!」
そんな基本姿勢を持ちながら観戦していたので、スタンスからして 全く別の
感覚をもっていたけれど、それを裏打ちした上に、多くの感慨と気付きを
与えてくれるような高橋選手の演技だった と思う。
短い期間でも、「人は、このようにして、変容することができるし、結果は
確実についてくるものだ」 というリアルな事実が、目の前にあったし・・・
何よりも、“達観された精神性が見え隠れする強いもの” が、彼を覆っていて、
それが何よりも輝いていた。 
根幹にある “何か” だ。
それは、彼の中の “潜在的な箇所に潜んでいる特別なもの” に 感じられた。
おそらく、「自覚」とか「覚悟」とか、「自信」とか「信念」という・・・・・
そういう日本語に近いニュアンスなのだろうか~とも思うけれど、確実に
今シーズンの “変化の過程の集大成” を見せて頂いたと感じた。
彼の演技は、ワールドの時とも、また風情の違った世界観があったと思う。
ちょっとした何らかの変化は、最終的な成果の違いに、大きく影響することは、
私も経験上、よく理解しているつもりだ。


それにしても、昨夜の会場のボルテージは、ものすごいものだった。
観衆は、ほとんどの人がスタンディングで、演技後の彼を迎えていた時は、
時間が止まったような感覚に 陥ってしまった。
すばらしい演技だったからこその “盛り上がりだ” と思うし、
今シーズンプログラムの見納めだと思えば、さらに感慨は深まるもの・・・。

しかし、それ以上に、ものすごい空気感が、会場全体を支配していた!

気持ちよかった・・・・。 本当に!


 


この1ヶ月半、具体的には3週間のシリアスな私の生活の苦労と苦痛が、
一機に吹き飛んでいくような「一瞬だった」 と思う。
この一瞬のために、この前段があったのかと思うぐらいの快感があった。
幸福感や充実感もあった。
夕食も、知人と、久しぶりに「まともなもの」 が美味しく食べられたし、
楽しく観戦後の感想をシェアすることもできた・・・。

 

まだこれからも、私だけの密かな個人的葛藤と闘いは続くけれど・・・
大いなる勇気と、生きようとする実感(生きる力)を 貰えたと思えるぐらい、
今の私は不健康で、あやふやすぎて、心身が健全ではない。
だからこそ、日本チーム、高橋キャプテンの頑張りに、今は 心から感謝したい。
引き続き、頑張っていく意志力を固めてもらったからだ。

「今、やれることを、腐らずに、責任感をもって、コツコツと最後までやり遂げよう!」
素直に、そう感じた。
他の誰かの理由にすることなく、受けた仕事は最後の最後まで努力しよう・・・と。
「継続は力なり!」
今こそ、自分をフラットに見つめなおして、健康を取り戻していこうと思った。



あの「一体感」に包まれた会場の “満ち足りた気持ち” は、
たとえようもない幸福感だったから・・・・。

まるで、笑い話ではあるが・・・
次元の違うサンクチュアリではないかと思うぐらいの気持ちよさだった。