「 生の歓び 」

2012年04月10日 | 言葉 -
 

 生の歓びは 大きいけれども、

 自覚のある生の歓びは さらに大きい。


            <by ゲーテ>



私は、昨年、何度か(あらゆる境遇の)被災地の人々と
触れ合う機会があって、自分の中に大きな変化があった。

一言で表現すると「生きているだけでありがたい」という
気持ちが、ストレートに伝わってきたからだ。
飾る必要のない心が、(実は)衝撃的で、人間らしいと感じた。

被災地に長期滞在後、帰京した地では、多くのネオンが夜を飾り、
“快楽を追求する人々” のあふれているお洒落な繁華街には、
また違った日本人の生活が垣間見えた・・・。


私は、被災地に暮らす人々と触れ合ったことで、
極論を言ってしまえば、「人生観が変わるぐらいの影響」を
受けたように思う。
それは、しみじみと、私の中に浸透してきて・・・・
何時の間にか、大きな存在となっている。
今も、私自身の生き方の根幹に、疑問符を投げかけ続け、
私自身の存在そのものを見直す力を与えてもらっている。



偉人の「忘れ形見」

2012年04月10日 | 社会 -

日本の有名メーカーの創業者と言えば、
時代を超えて「経営者としての一言」が、現在もまだ、
偉人の言葉として大事にされている。

著書も、売れ続けているというのに・・・。



松下幸之助氏、
あなたの創業した会社が、この一年は過去最大の赤字です。

本田宗一郎氏、井深大氏、盛田昭夫氏・・・etc,
あなた方の会社が、このところ大変なことになっています。


あなた方が創業した会社をかえりみて、
この現状をどのように感じていらっしゃるのでしょうか。

技術者としてではなく、経営者としては、
どのように捉えていらっしゃるのでしょうか。




時代が変わっても、変わらず視点の鋭い「人としての意識」・・・
とても きいてみたくなった。

創業者たる立場の人たちにとっては、我が子のような存在の
自分の会社が、どのような経緯で変貌を遂げていくのか―。

結局は・・・
引き継ぎ、経営を任された人に託される采配ではあるが、
創業者の「精神」は、どの程度まで語り継がれているのだろう。

企業は、指揮を取る代表者によって大きく違ってくる。
判断力に伴う“経営戦略”と 言っても間違いではない。
先を見据える眼力や直観力、あらゆる方向からの現実を
加味してこその経営戦略だからこそ、切ない結果である。
もちろん、世界情勢や時代という背景にも影響をうける。
そういう危機的背景も、経済状況としての現実だ。

企業は、巨大化すると、なかなか難しいものなのかもしれない。


でも・・・ただ、単純に・・・・部外者としての私は・・・・
感じてしまうのだ。

この現状を、創業者の人々は、どのように感じているのだろう。


私は、想像力の範疇で、そんなことに想いをめぐらせている。