企業役員に「女性」を!

2012年04月04日 | 仕事 -

日本の大企業の中を見渡すと、
上席役員クラスや、幹部クラスになってくると、全く・・・
女性がいない。
圧倒的に、男性である。

多くの名刺を見ても、私がお目にかかった女性幹部は、
ほんの数えるぐらいである。
現在、その結果を引き起こしている要因は、書くに及ばず、
・・・歴然としているので想像できると思うが・・・
私は、あえて 「それで良いのですか?」と、問いたい。


企業形体や、商売内容によっては、女性の鋭い視点も
必要なケースがあるように感じるが・・・
全くその才能を活かす場がないようだ。
違いと言えば、細やかな配慮や、センスの問題が顕著だろうが・・・
そういう新しい開発商品や、陳列のこだわりを見ていたら、
まさに「女性視点」が欠けているように感じることもある。
それは、これまでお邪魔した会社の接待形態にも影響していて、
私たちが「企業のカラ―だ」と受け取っているものは、
すべてにおいて、会社代表の意向や、取締役の意向が、
反映されているのだと思うと・・・・
ただの待合い室をみても、その違いには興味深いものがある。



特に、社会で、お財布のひもを握っているのは、女性だ。
家族の核になっていて、影の決定権を持っているのも女性―。

グローバル進出を念頭に置いている企業などを考慮すると、
商社や企業相手の工業職種系なら、さほど影響ないだろうが・・・・
たとえば「モノを売る」ような小売業や、接客サービス業は、
特に男性幹部ばかりで良いのかと 疑問に思う。


社会的立場を重視する男性ばかりだと、目をつぶることが多く、
軽い正義や倫理観を重視することがある女性は、内部の横暴に
立ち向かう勇気も持ちえていると思える。
毅然と「おかしいんじゃないですか?」と言えるからだ。
実際、そういう女性が、企業内では出世している。

おそらく、女性と男性の思考の違いだと思うのだけれど、
これからの企業は特に、草食男子ばかりではなく、少しは
肉食女子を取り入れることも考慮してはどうかと感じる。
時々、感情的すぎて、極端に「いかにも」という人はいるが・・・
お金にシビアで、計画的に仕事をすすめられる女性は、
社会人としても、出来る人は、本当に“できる”と思うからだ。


少子化が、これ以上 増えないためにも、女性の立場(待遇)は、
社会的にも、ちゃんと考慮してしかるべきだと思う。




先週、お目にかかった稀有な上席役員の女性(大企業所属)は、
この問題に真摯に取り組んでいるということだった。
これからのことを考えて、先に立って、改革を起こしているという
勇気ある人だーと、部下の男性は誇らしげに説明してくれた。
上席役員は、話し方が上品で、それでいながら活力を感じる人で、
多くの人が憧れる雰囲気を持った女性だった。

過日には、マスコミで、役員待遇の女性店長の仕事ぶりについて、
特集が組まれていた。
世の中は、女性特有のセンスを求めているようだ。


日本は、気がつくのが、他の国に比べて、少しばかり遅いようだ。
ベンチャーから、ものすごい発展をした具体的な会社の例を見ると、
会社の中に保育所がある企業もあるというのに・・・・。


どちらにしても、この話題を振ると、意外と役員や代表などは、
将来に向けての “大きな問題” として、とらえているようである。
どの会社も、課題としてとらえているようだ。
企業ごとの都合や本業に即しての “展望”があるみたいだ。

やっと、そういう意識が芽生えてきたのかと・・・嬉しいような
切ないような・・・そんな気分になる。


「女性」は、お茶くみ待遇で、大事な仕事はまかされず、責任もなく、
結婚したら退職するものだという “カビのはえたような考え” は・・・
もう抹殺してほしいものだ。

男性・女性にかかわらず、人として、才能とやる気を評価して頂き、
未来の日本経済を背負う女性が (少しでも) 増えることを、切に願う。



今朝、採用のために、若々しい若者が同じようなビジネススーツに
身をつつんで、楽しげに話していたが・・・これから社会人になる
初々しい雰囲気があふれていた。
元気で、明るくて、希望に満ちて・・・ずっと、いつまでも、
そんな状態で過ごしていってほしいものだ。