「 ギャンブル依存性 」

2016年07月21日 | 日乗考察 -
賭博の負けを、賭博で取り戻そうとする・・・
それって、非常に難しい。
一部のプロ的なギャンブラーを除いては、
そんなことは 無理に近いことだ と思う。
確率的なことを考えても、心底そう思うのだ。
しかし、ギャンブル依存症の人は、そう考えない。


ギャンブル愛好家 は、生活の苦しくならない
娯楽の範疇で、負けても 切迫感がない状況の元で
楽しんでいるので、それはよしとして・・・
依存性に陥った人は、確率 という 遊びの枠を超え、
「 負けたお金を 取り戻してやる! 」 というのが
目的化してしまい、楽しもう という姿勢とは
かけ離れた状況になっている。
そして、「 必ず取り戻せる! 」 という気持ちが
どんどんと強くなって、冷静な判断力も 徐々に
失っていくのだと思う。



ギャンブルをするのならば、損はしたくないと
考えるのは危険だと思う。

親戚に貸すお金 ( 借金 ) と同じで、戻ってくると
期待しないぐらいの覚悟が 必要ではないだろうか。

そもそも ギャンブルをする目的が何なのか・・・
自分自身が 根本から認識するだけでも、
大きく結果は違ってくると思う。



私は、子供の頃に、父の実家がギャンブルや借金で
崩壊したのを受けて、いつも父から諭されていた。
「ものを買うときは、借金するなよ。
 お金をためてから買うんだぞ。」
お金の恐ろしさは、父がいつも話してくれた。
だから、ローンも組まないし、借金もしない。
それがいいのか悪いのかは別として・・・
子供の頃に植えつけられた価値観は、根強く残る。
だから、人格形成のために費やされる年代に、
大人から聞いたことや教わったことは 影響が大きいと
感じている。



今は、知識なく、容易にスマートフォンで未成年者が
高額な買い物をしたり、オンラインゲームで大金を
課金したりできる時代だ。
ゲームで取り戻そうと、大人のキャッシュカードを
勝手に使用して、課金する未成年者もいるらしい。

大人たちが どのように情報を与え、自立させるために
如何に学習させていくのか・・・
これらは、大切な要素だと思う。

未来の日本は、彼らの手にあるのだから。