癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

手ごわい滝が連続し、途中から尾根に逃げた笹山(松前)

2018年09月02日 | 登山・旅行

国道228号の清部大橋から望む笹山(中央奥)。
山頂部の山容は笹に覆われて穏やかだが、アプローチの沢も尾根も非常に厳しかった。



 松前の薮山である笹山(583.4m)にSHOさんの同行を得て、なんとか登ることができた。全く情報はなかったが、小鴨津川林道から北面直登沢からトライ。
 SHOさんは沢靴で、自分は舐めて掛って薮漕ぎに有利なスパイク長靴でスタート。地形図では等高線が混んでいたので、ひょっとすれば滝が出てくるかもしれないとは思ったが、600m弱の山である、たいしたことはないだろうと思ってスタート。

 ところが、標高280mで沢から薮尾根に逃げるまでに、今までに経験したことのない15個ほどの急な滝が連続して現れたのには驚いた。SHOさんはすべて直登したが、自分は3ヶ所は高巻き、ほかの3ヶ所はロープを出してもらった。
 280mまでで2時間20分も要し、その上は、鋭角的に掘れた狭くて岩盤剥きだしの滝が続いていて、さすがのSHOさんもギブアップ。こちらの提案で右側の尾根へ逃げることにした。

 薮尾根を登り、最後は密度の濃い笹やぶ(ネマガリダケでなくて助かった)を掻き分けて登頂。下山は沢の東側の薮尾根を下った。


 小鴨津川林道の支流であある北面直登沢出合いからスタート。砂防ダムを3個超えた。


突然目の前に現れた30mほどの垂直の滝に驚く。しかし、これは支流で本流でなかった。


その右側に現れた本流の滝。SHOさんは、直登したが、自分は右の急な尾根から大高巻きをした。


 苦労した大高巻きから沢に下り立ったと思って安心した途端に、また滝が現れた。
 ここは、中尾根の立ち木にロープを設置してもらって登ることができた。その後も小さな滝が続いた。


こんな滝も現れて、自分は右のから高巻いた。


ここは、スパイク長靴でもなんとか登ることができた。


220二股出合い、ここは右の滝を登る。


だんだん幅が狭くなり逃げ場のない滝が多くなる。ここはロープを出してもらって突破。


この滝は、自分は右から高巻いた。しかし、その上も滝が続き、下りることができない。


この滝はさすがのSHOさんも、かなり苦労をして空身で登り、ロープでリュックを引き上げて登った。

高巻きながら先に少し登ってその滝の上を見たら、さらに鋭角的に掘れた岩盤の滝が続いている。
そのことを伝え、右の尾根に逃げることを提案したら、SHOさんも迷わず同意してくれた。


280mまで登るのに2時間20分も要し、薮尾根に取り付く。最初は笹がなくて登りやすかった。


尾根の途中から日本海に浮かぶ松前小島が見えた。


太いネマガリダケでなくて助かったが、密度の濃い笹薮尾根を掻き分けて登る。
沢から尾根に逃げてから1時間30分で、笹やぶに覆われた頂上に到着。
二等三角点があるはずだが、2人でいくら探しても見つけられなかったので諦めた。


江良漁港と日本海をバックに記念撮影。20分ほど休んで下山開始。


下山は、沢の東側の薮尾根を下った。
尾根の向こうのピークはことし登った御三流。奥は千軒連峰。


急な笹薮尾根を下る。


途中にヒバ(ヒノキアスナロ)の天然林もあった。

最後に林道に下りる尾根は非常に急だったが、木の枝や幹に掴まりながら下りた。

登り3時間50分、下り1時間35分。登りと下りの所要時間が大きく違ったのは、それだけ登りの滝連続の沢が凄かった証拠である。

今年は、まだ沢登りをしていなかったが、とんでもない沢登りをすることになってしまった。
久しぶりに印象に強く残りそうな薮山登山だった。


 帰りは、江差回りで帰り、新しく建て直された上ノ国の花沢温泉(町外者200円)に入った。