⭕まずは、カニカン岳へ…しかし、720m地点で撤退
国道230号の茶屋川付近から正面に見えるカニカン岳
今金町のピリカダムの奥に聳える珍名で人気のあるカニカン岳(981m)は、その昔、金が採掘されていたため、アイヌ語のカンカン(黄金)やカニ(金)・カル(取る)がカニカンになったと伝えられる。今でも7合目付近に金鉱の坑道入口が残っている。
ちなみに山頂の二等三角点は「寒々岳」(カンカンダケ)。
これまで2回登っているが、数年前から道道が登山口から5km手前で通行止めになっているせいか、登山者も激減し、登山道も荒れ放題らしい。
実は、新聞連載に取り上げる計画だったが、道道がまだ開通していない。しかし、登山道がどの程度の荒れようかこの目で確かめたいと思った。ネット上に今年の記録は見当たらない。しかし、知り合いの「北のかもしかさん」の昨秋の記録がヒットした。藪でかなり苦労したが登頂している。
全道的に晴れマークが並んだ今日、午前中にカニカン岳、午後から美利河丸山の予定で、4:30に家を出た。
ヤマップのトラックログ
6:45、道道のゲートをマウンテンバイクでスタート。
舗装道路が2kmほど続き、その先はダートだった。
ダート道も快適で快調に走ることができた。登山口まで、土砂崩れは除去されていて、車で走るには支障はない状態だった。それでも、工期は今年の11月末までだった。
7:20、ゲートから35分で登山口到着。登山口も藪で覆われていて良く分からない状態。
10分ほどの林道跡は濡れた藪で覆われていて、ズボンがずぶ濡れになった。
しかし、登山道へ入ると、急な尾根登りの道で、藪はそれほど気にならなかった。
しかし、高度を上げていくと、少しずつ笹で覆われ出す。
8:10、50分も歩いて2合目標識通過。この山の合目標識の間隔は何を基準にしているのか分からないが、下の方が非常に長い。
3合目手前(680m付近)から、ネマガリダケの藪が急に濃くなる。
一時的なものかと期待して、掻き分けながら歩を進める。
8:40、ブナの幹に食い込まれた3合目標識通過。
この先が大変だった。昨秋の記録から予想した以上である。ネマガリダケは太くなるし、それが道をずっと覆ったままである。遅々とした藪濃き歩きになる。
倒木も多く、その度に道が分からなくなる。
650mを越えた辺りから斜面をトラバースする道になる。ネマガリダケが上から雪で倒されたままで、踏み跡がはっきりしなくなる。右から被さっているので、右肩や右腕で掻き分けながら進まなくてはならない。そのうちに右の背中が痛くなってきた。
9:30、720m付近で頭上に目指す山頂が見えた。5合目手前だが、登山口からここまでで、2時間20分も要している。前の2回は2時間も掛からないで登頂している。まだ、山頂までの標高差は3250mもある。昨秋の記録では、ここから先の藪が凄いらしい。さらに、1年経っているのだから、もっと凄くなっているはず。
これ以上前進する意欲は失せてしまった。いずれ整備されることを期待して、ここで撤退することにした。
登山口まで1時間30分で下り、マウンテンバイクの道道は下りなので、わずか20分でゴール。11:20だった。
ゲートから登り3時間、下り1時間50分。
下山後、北のかもしかさんの記録の画像を見たら、藪が比べ物にならないくらい濃くなっていた。彼は登山口から2時間30分で登頂している。あそこでの撤退は大正解だった。
⭕美利河丸山へ
2017年に今金町120年を記念して建てられた頂上標識と三等三角点。後ろ羊蹄山。
この山は今金町と長万部町の境界稜線上にある山(675m)である。地図上ではただの丸山だが、美利河丸山が定着している。
登山道は今金町の奥ピリカ温泉(休業中)からの美利河コースと反対側の長万部町の二股らじゅうむ温泉からの二股コースがある。どちらも1回ずつ登っている。
今回は、新聞連載の再取材目的で、16年ぶりに美利河コースを往復した。
国道から登山口のある奥ピリカ温泉まで10kmほどあるが、ずっと舗装されているのがうれしい。
ヤマップのトラックログ
12:15、今は休業中の奥ピリカ温泉(手前)と山の家からスタート。いずれ再開されるのだろうか?
登山口。頂上まで2800m。距離は短いが、ずっと急なブナの尾根道が続く。特に下の方が急で、ジグを切って登っていく。
尾根道なこともあり、登山道は倒木は多かったが、藪は全くなく最後まで快適だった。
後ろを振り返ると、駒ヶ岳を中心とした噴火湾が広がる。
その右側には、手前にピリカスキー場とピリカダム。その奥は雄鉾岳や遊楽部山塊。
さらに、西側には、先ほど途中撤退したカニカン岳。
いち早く紅葉するウルシ
天気が良かったせいか、珍しく花を開いていたエゾオヤマノリンドウ
13:25、山頂到着。この標識は2017年6月25日に今金町120年を記念して建てられてようだ。このときに、今金町の観光大使だった、今年エベレストで亡くなった栗城君も登っているそうだ。
豊浦方面から室蘭方面までの噴火湾の眺望
山頂から、羊蹄山とニセコ連峰を望む。
左は日本海からニセコ連峰~羊蹄山~噴火湾~室蘭方面までの眺望が広がる。
無風でポカポカ陽気の下で、これらの眺望を眺めながら30分以上ものんびり休んだ。
登り1時間10分、下り45分。
快適な登山道と素晴らしい眺望に、カニカン岳の撤退の悔しさは完全に癒された。
15:30、クワブラザピリカへ。
ぎりぎりオーダーストップに間に合ったピリカダムカレー。温泉とセットで1300円。単品なら900円?
温泉の前に食べて、腹がこなれるまでブログアップ作業。
明日も、この近くで登れれば登りたい藪山があるので、ピリカダム公園で車中泊。
今日のブログは、スマホからのアップだが、コンデジカメラで撮った写真をFlash Airで取り込んだので、これまでのスマホからの画像よりはきれいだと思うが…?
国道230号の茶屋川付近から正面に見えるカニカン岳
今金町のピリカダムの奥に聳える珍名で人気のあるカニカン岳(981m)は、その昔、金が採掘されていたため、アイヌ語のカンカン(黄金)やカニ(金)・カル(取る)がカニカンになったと伝えられる。今でも7合目付近に金鉱の坑道入口が残っている。
ちなみに山頂の二等三角点は「寒々岳」(カンカンダケ)。
これまで2回登っているが、数年前から道道が登山口から5km手前で通行止めになっているせいか、登山者も激減し、登山道も荒れ放題らしい。
実は、新聞連載に取り上げる計画だったが、道道がまだ開通していない。しかし、登山道がどの程度の荒れようかこの目で確かめたいと思った。ネット上に今年の記録は見当たらない。しかし、知り合いの「北のかもしかさん」の昨秋の記録がヒットした。藪でかなり苦労したが登頂している。
全道的に晴れマークが並んだ今日、午前中にカニカン岳、午後から美利河丸山の予定で、4:30に家を出た。
ヤマップのトラックログ
6:45、道道のゲートをマウンテンバイクでスタート。
舗装道路が2kmほど続き、その先はダートだった。
ダート道も快適で快調に走ることができた。登山口まで、土砂崩れは除去されていて、車で走るには支障はない状態だった。それでも、工期は今年の11月末までだった。
7:20、ゲートから35分で登山口到着。登山口も藪で覆われていて良く分からない状態。
10分ほどの林道跡は濡れた藪で覆われていて、ズボンがずぶ濡れになった。
しかし、登山道へ入ると、急な尾根登りの道で、藪はそれほど気にならなかった。
しかし、高度を上げていくと、少しずつ笹で覆われ出す。
8:10、50分も歩いて2合目標識通過。この山の合目標識の間隔は何を基準にしているのか分からないが、下の方が非常に長い。
3合目手前(680m付近)から、ネマガリダケの藪が急に濃くなる。
一時的なものかと期待して、掻き分けながら歩を進める。
8:40、ブナの幹に食い込まれた3合目標識通過。
この先が大変だった。昨秋の記録から予想した以上である。ネマガリダケは太くなるし、それが道をずっと覆ったままである。遅々とした藪濃き歩きになる。
倒木も多く、その度に道が分からなくなる。
650mを越えた辺りから斜面をトラバースする道になる。ネマガリダケが上から雪で倒されたままで、踏み跡がはっきりしなくなる。右から被さっているので、右肩や右腕で掻き分けながら進まなくてはならない。そのうちに右の背中が痛くなってきた。
9:30、720m付近で頭上に目指す山頂が見えた。5合目手前だが、登山口からここまでで、2時間20分も要している。前の2回は2時間も掛からないで登頂している。まだ、山頂までの標高差は3250mもある。昨秋の記録では、ここから先の藪が凄いらしい。さらに、1年経っているのだから、もっと凄くなっているはず。
これ以上前進する意欲は失せてしまった。いずれ整備されることを期待して、ここで撤退することにした。
登山口まで1時間30分で下り、マウンテンバイクの道道は下りなので、わずか20分でゴール。11:20だった。
ゲートから登り3時間、下り1時間50分。
下山後、北のかもしかさんの記録の画像を見たら、藪が比べ物にならないくらい濃くなっていた。彼は登山口から2時間30分で登頂している。あそこでの撤退は大正解だった。
⭕美利河丸山へ
2017年に今金町120年を記念して建てられた頂上標識と三等三角点。後ろ羊蹄山。
この山は今金町と長万部町の境界稜線上にある山(675m)である。地図上ではただの丸山だが、美利河丸山が定着している。
登山道は今金町の奥ピリカ温泉(休業中)からの美利河コースと反対側の長万部町の二股らじゅうむ温泉からの二股コースがある。どちらも1回ずつ登っている。
今回は、新聞連載の再取材目的で、16年ぶりに美利河コースを往復した。
国道から登山口のある奥ピリカ温泉まで10kmほどあるが、ずっと舗装されているのがうれしい。
ヤマップのトラックログ
12:15、今は休業中の奥ピリカ温泉(手前)と山の家からスタート。いずれ再開されるのだろうか?
登山口。頂上まで2800m。距離は短いが、ずっと急なブナの尾根道が続く。特に下の方が急で、ジグを切って登っていく。
尾根道なこともあり、登山道は倒木は多かったが、藪は全くなく最後まで快適だった。
後ろを振り返ると、駒ヶ岳を中心とした噴火湾が広がる。
その右側には、手前にピリカスキー場とピリカダム。その奥は雄鉾岳や遊楽部山塊。
さらに、西側には、先ほど途中撤退したカニカン岳。
いち早く紅葉するウルシ
天気が良かったせいか、珍しく花を開いていたエゾオヤマノリンドウ
13:25、山頂到着。この標識は2017年6月25日に今金町120年を記念して建てられてようだ。このときに、今金町の観光大使だった、今年エベレストで亡くなった栗城君も登っているそうだ。
豊浦方面から室蘭方面までの噴火湾の眺望
山頂から、羊蹄山とニセコ連峰を望む。
左は日本海からニセコ連峰~羊蹄山~噴火湾~室蘭方面までの眺望が広がる。
無風でポカポカ陽気の下で、これらの眺望を眺めながら30分以上ものんびり休んだ。
登り1時間10分、下り45分。
快適な登山道と素晴らしい眺望に、カニカン岳の撤退の悔しさは完全に癒された。
15:30、クワブラザピリカへ。
ぎりぎりオーダーストップに間に合ったピリカダムカレー。温泉とセットで1300円。単品なら900円?
温泉の前に食べて、腹がこなれるまでブログアップ作業。
明日も、この近くで登れれば登りたい藪山があるので、ピリカダム公園で車中泊。
今日のブログは、スマホからのアップだが、コンデジカメラで撮った写真をFlash Airで取り込んだので、これまでのスマホからの画像よりはきれいだと思うが…?