2年前にアフガニスタンで発生した垂直離着陸機・オスプレイ墜落事故で「機体に問題があった」とする調査報告を米空軍上層部が「人為的ミス」に改ざんするよう圧力をかけていたことが露見。米フロリダ州6月の墜落事故について米空軍が「機体の構造的欠陥を疑うような理由はない」としたのも眉唾ということだ。沖縄県、東村高江のヘリパット(ヘリコプター離着陸帯)予定地、「やんばる」の豊かな森に囲まれた、約160人が住む小さな集落は、広大な在日アメリカ軍施設「北部訓練場」に隣接しており、現在も昼夜問わず軍用ヘリコプターが上空を飛び交っている。1996年、日米両政府による「SACO合意」に基づいて、米国は北部訓練場の約半分を返還することを約束し沖縄の負担は軽減されるはずだったが、この高江集落を囲むように、米軍のヘリパッドを新たに6つ増設する工事が始められた。北部訓練場一部返還の条件として、返還される部分にあるヘリパッドを高江に移設するということが、高江住民の意向を無視して取り決められたためである 。高江住民が工事現場の入り口で座り込みを始めて五年。この夏、日米政府は沖縄に、この欠陥の指摘されるオスプレイを配備しようとしている。非戦を選ぶ演劇人の会・ピースリーディングvol.15『私(わん)の村から戦争が始まる ~沖縄やんばる・高江の人々が守ろうとするもの~』(作:清水弥生・ 瀬戸山美咲・ 坂手洋二 演出:鵜山 仁 演出補:永井 愛)は、2012年7月18日(水)19:00/19日(木)14:00、全労済ホール / スペース・ゼロで上演。高江の問題のみならず、日本へのオスプレイ配備について厳しく検証、反対していくものになる。テクストには、私の戯曲『普天間』『推進派』からも引用される。……小田島恒志さんからジョン・グワー作『少数の屈強な人々』(A Few Stout Individuals)の該当部分が届き、これで八月五日・座高円寺での『SHINSAI: Theaters for Japan in Tokyo』のアメリカ作家の翻訳がほぼ揃う。担当演出家もすべて決まる。詳細の発表はまもなく。……ガラパゴス諸島で唯一生き残ったゾウガメとして知られていた「ロンサム・ジョージ」が保護施設内で死亡の報。これで「ピンタゾウガメ」は絶滅とのこと。「いつかはいかなる生物もすべて絶滅する」という実感は、放射能に脅かされる今の日本列島には、深く刺さる。…… 午前中、相変わらず連絡に追われる。眠い。……午後から夜、稽古。清中愛子さんも『宇宙みそ汁』全編を観る。照明打合せも。……夜の弁当用に残りご飯による炒飯を作りすぎて、つまり食べ過ぎて、胃が重い。……でも夜は、なかなか眠れない。
非戦を選ぶ演劇人の会=http://hisen-engeki.com/information.htm
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