今回は渡辺美佐子、円城寺あやという客演のお二人に支えられた公演である。とは言っても劇団公演である。劇団に新作公演を書くということは、主に劇団のメンバーに向けて書くということであり、それぞれの人を活かした設定を考えなければならない。それぞれの特徴や状態、能力に即して、あえてそれに沿うとは限らない設定にする場合も含めながら、その世界を作っていく。長い間やってきた人にとっても刷新していくことや、新たな壁にぶつかることは大切なことであり(私は決してその「壁」を作ったりはしない、主に本人が感じていることに寄り添うだけだが)、互いに支え合う中で新しい可能性を発見する用意をしなければならない。新人や新人以前の人達にも、それに応じたことをしなればならない。「当て書き」というコトバは私にはぴんと来ないが、その時々で「然るべき世界」をプロデュースしていくだけのことである。何とか一人一人が生きてほしいと思う。本来の意味での「劇団」というものが少なくなってきた時代である。若い人には劇団というものの意味がなかなかわからない人もいる。ただ、人が集まる場であることから伝えていくしかないし、私たち自身が検証していかなければならないことばかりだ。この組み方でなければできないことを、見せられるかどうか。あと一週間で本番である。本日は初めての通し稽古を予定している。
公演情報
http://rinkogun.com/
沖縄タイムスに「星の息子」についての記事が載った。ありがたい。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-11-09_41267
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沖縄タイムスに「星の息子」についての記事が載った。ありがたい。
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