Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

表現を通して社会と繋がるということ

2012-11-25 | Weblog
ギリギリまで雑務処理、劇場へ。『星の息子』は実在の方々をモデルというか参考にさせていただいている部分の多い劇であるが、今日はまたそのうちの何人かが観に来てくださる。高江・普天間でも活発に動いている琉球大学の阿部小涼さんも。彼女は「私も、やぐら派」と、喜んでくれる。……急いでシアタートラムへ。水曜日に見逃した『4 four』。舞台と客席の関係で、私がやろうと思っているあることと似た内容があるらしいので、是非見ておきたかった。結果として、まったく関係なかった。私がこの劇場で『トーキョー裁判 1999』を上演したのはもう十三年も前なのだが、その時も画期的な舞台と客席の関係に挑んだのである。今日の『4 four』について劇としての感想は差し控えたいが、戯曲を二年間かけて磨き上げた部分というのがどこなのかは、観ただけではわからない。死刑や裁判制度については、ほぼ何も言っていないのに等しい。それも狙い通りという答が返ってくるのだろうが、こちらも別にこの劇から何かを知りたいとは思わない。開演寸前に地震。隣の未知の女性客が「地震ですよね」と不安な声を掛けてくるくらいには、揺れた。……明治大学リバティタワーに移動、〈イスラエルのガザ攻撃を許さない緊急集会「ガザで、今、起きていること」【映画『ガザに生きる』・第五章『ガザ攻撃』/先行上映会】に駆け込むが、既に映画は終わっていた。11月10日より1年ぶりにパレスチナ・イスラエルの取材に現地へ飛んだ土井敏邦監督は、イスラエルによるプレスカード発行拒否(ガザ取材の拒否)により、ガザに入れない状態。会場と繋がったスカイプで土井さんからの報告を聞く。お元気そうで何よりだが、かの地では「停戦」とはいっても、これからの揺り戻しが考えられる。気をつけてください。この集まりは〈非戦を選ぶ演劇人の会〉も関わっている。これから何にどう取り組むべきなのか、あらためて考える。
コメント
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