天気予報でわかってはいたが思わぬ寒気。四時間睡眠で目が覚めてしまうのはやはり老人化か。午前は自宅居間の机で諸々の作業。月曜午前は大学の授業を入れていない息子も隣で勝手にしている。昼、久しぶりの整骨院、やはり保険が利くのはありがたいと思う。劇作家協会の事務所にも寄る、高円寺に毎日通っているのに顔も出せずにいて申し訳なかったのだ、渡す物も渡す。だけどチャイムもない事務所で真っ昼間から鍵を締めていては、怪しいよ。来る途中にラスク中毒の清水弥生のために、ラスクと称してはいるが実態はパンの耳の揚げ砂糖まぶしであるものを買う。きなことシュガーとシナモン味があるが、清水はきなこを選ぶ、後の二種の袋は皆で食べるが思わぬ好評。今度は協会事務所にも土産にしよう。楽屋ロビーで劇団の小ミーティング、至近のことを細々と決める。部分稽古。開演前、先方に劇場カフェまで来てもらって、ずいぶん先に実現するかもしれない仕事の打ち合わせ。他にもいろいろな方面で来年以降の予定が少しは決まっていく。四日目の本番、ようやくふっきれた人もいて、劇としての筋がより鮮明に。渡辺美佐子・円城寺あやの二人が星を見上げるやぐらの上にいる情景がよりいっそうユートピアのように見えてくる。宮台真司さんが観て喜んでくれる、彼も沖縄には格別の思いがあるのだ。とはいえ、この劇はまだまだどこか一箇所でも気を抜くと明確にわかるはずのことが通じにくくなると思うので、気は抜けない。幕が開いて三日目から城田美樹演出助手が来ていないのでさみしい。終演後、座高円寺の佐藤信芸術監督と短い立ち話。高円寺と自宅を自転車で行き来するばかりの日々で他人の舞台をずいぶん長い間観られずにいるが、信さんもほとんど何も観ていない、観る気になれないという。座高円寺地下で稽古中の西山水木さんらが合流、不思議な顔ぶれで泡盛をちょっと飲む。解散後、極めて家庭的な内容で高円寺の終夜スーパーで買い物して帰る。そうして一日が過ぎた。帰宅後もこうして朝までいろいろ。明けてきた空の色を見つつ、眠りたいがまだ眠らない。最近凝っている生姜紅茶を飲む。あと二つ書類を片付けるつもりだ。思うことはいろいろだがとりあえず記す気になれない。……ともあれ共にこの時代この場所を生きる人達がいる。こうして生きていることは幸せなのだろう。
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