Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

フェイスブックを見る時間がなくなりつつある

2012-11-04 | Weblog
一日とか一晩携帯電話を見ずにいると、けっこうな数のメールが届いている。対応していると、あっという間に時間が経つ。仕事やヤボ用で午前中から出かけると、もう時間はない。PC上で他のことはできない。フェイスブックなどはこうして覗かなくなっていくのだろう。……座高円寺へ。先月末からは劇場下の稽古場に移っている。午後から夜、退館時間まで稽古。稽古後に音響島猛氏と打合せ。そうか、ラッパ屋も初日間近なのだな。その後自宅近くのファミレスでこれから再演ツアーされる『普天間』台本改訂最終打合せ。演出の藤井ごう氏と。家が近いので次回打合せは夜中にでも、というと、ほんとうに夜中になってしまった。もうこれ以上は手を入れないと決める。真夜中というより明け方近くに帰宅。夜が明ける前にメールは何とか見るがまたフェイスブックは諦めた。三日ぶん諦めたことになる。遡って大量の書き込みを見るモチベーションが出てこない。あるいは、こうしてある転機からこのメディアと本格的に遠ざかってゆくのかもしれない。まあ、撤退はいくらなんでも時期尚早か。最近はずいぶんフェイスブックで情報収集もさせてもらったし、私が今まで接点のない職業の未知の方からいろいろと教えてもらったケースもある。まだまだ役立てる方法はある。……フェイスブックで「友達リクエスト」を受けた時、まだこのシステムの使い方がよくわからず、方針も決めていないということもあったが、基本的には相互交流をするのは、じかに知っている方に限らせてもらっていた。健忘症ゆえメッセージをもらわないと相手が誰だか思い出せない場合も多々あり。ごく一部の未知の方とも交流し始めたが、未知の方の場合、基本データがほぼブランクだったり「~さんは一部の情報のみ公開しています。」 となっていると、誰だかわからないのでお受けできないことが多い。申し訳ないが。こちらもぼんやりしている場合があるので、メッセージをいただけると「ああ、あの時の人か」となることもあるし、「あの人からの紹介ならば」とか、「この事案について交流できるなら」という判断がつくのだが。リクエストを受けても、一日に複数以上のルーズな書き込みをしている様子の人に対しては、慎重になる。読まねばならないものを増やしたくないからだ。一日分の「友達」の書き込みの総量が半端ではないからといって、「ハイライト」というシステムは使う気にならない。情報の優先順位のような者をシステムの側が選別して提示するわけだが、それに従うのはなんだか違うという気がする。ツイッターはやらないが、こうしてフェイスブック上の繋がりを「世間」と思ってしまう感覚もあることを知ると、いいとか悪いとかではなくて、新たな電脳社会のあり方を思う。どこまでを「前提」と考えればいいかの部分が刷新されるのだ。SNSで関係の輪が広がったような「錯覚」を無防備に受け入れるのか、あらためて誰ともやりとりとしない孤独な時間を「貴重」と思うようになるのか、そういうことも気にしないくらいに、さらにさらに情報の渦に押し潰されてゆくのか。……このブログもそうだが、時間がなくたいへんな時期に、あえて「そんなにたいへんでもないよ」というポーズのために(?)、あるいは自分自身を鼓舞するために、書き込んでしまうこともあるような気もする。まったく愚かな話だ。
コメント
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