始発新幹線で岡山に。『星の息子』岡山公演に向けて取材を受ける。私が子どもの頃から岡山随一の人気を誇るアナウンサー、岩根宏行さんの番組にも出演。火曜日なので天満屋デパート休館日のため表町商店街も軒並みお休み。昼食は「やまと」でラーメンをと思ったが開いていないので、芳泉高校の後輩でもあるアートファームの古本径子さん推薦のカレー屋で野菜と魚のスープカレー×5辛。人気があるらしく、殺到する客で目の前で炊飯器のご飯がなくなり、慌てて炊いていたりする。……大阪に移動して記者会見。……石原燃、円岡めぐみと、高江を支援するBARのこされ島へ。〈イラク帰還兵スピーキングツアー番外編「SAKE & PEACE ~酒がつなぐ友情、そして平和」〉へ。アートを通じて反戦活動を続けている二人のイラク帰還兵、アーロン・ヒューズとアッシュ・キリエ(写真)。イラク戦争の初期、米軍兵士として従軍。イラクでのことを、アッシュは、「人間の間化」だと言う。帰還後、そうとは知らずにPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいた2人は、家族や友人、同じ経験をしてきたベトナム帰還兵等周囲の助けを得て、徐々に自分自身を取り戻し始めた。内々へと引きこもっていたアーロンは、絵や詩等、アートを通して自分自身と向き合い始めたという。既に証言活動を始めていたイラク帰還兵の友人を見て、アッシュも、自分の体験を話し始めた。子どもが生まれたことで、「戦争と家族」について問い続けるようにもなったという。戦争が終わったとしても、イラクやアフガニスタン等戦場となった地に住む人々、そして、帰還兵の多くが、PTSDやTBI(外傷性脳損傷)等見えない痛み(トラウマ)をかかえている……。彼らの兵士体験をもっと聞きたかったが、この夜は人的交流がメインで、アーロンとアッシュは本来はオフ日のつもりだったとかで、終始リラックスしており、それはそれでよいことだ。若い人達もいっぱい。みんないい顔だ。のこされ島のガンジーさんが同年齢と知る。アーロンとアッシュは高江にも訪れてくれている。彼らの日本ツアーは、のべ一ヶ月続くという。円岡めぐみが英語を教える学校にも行くようだ。人の輪とは、いいものだ。
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