私自身とは関係ないところで問題があって書き進められない締切を迎えた原稿がまだ残っているが、それは連絡をもらわないと書けないので、現在、本当に久しぶりに締切リミットの原稿のない状態となる。珍しいことだ。まあ時と共にすぐにまた締切が迫って来るのだが。
立入禁止地区の双葉町内にある原子力PRのアーチ看板「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語を考案した大沼勇治さんが、『バートルビーズ』を観に来てくれた。
双葉町は看板を撤去する予定を示しているが、大沼さんは反対している。
『バートルビーズ』には、このアーチをモデルとした場面が登場する。
大沼さんには喜んでいただけたようで、ほっとしているが、秋にも撤去が強行されるかもしれないので、このような劇を作った私たちも、これから何ができるかを考えていきたい。この件についてのブログは↓
http://blog.goo.ne.jp/saÖ/e/b055c0280f023771a909ff6594cbd1fd
日曜日は、本番中を祭りのおみこしご一行が通過。スズナリ前で、みこしの交替作業があったのだが、それはもともとこちらの予定を考慮に入れ、昼公演終演後まで待ってくれていたのである。下北沢と演劇の共存の関係。制作の近藤はみこし終わりの一本締めにも参加したらしい。
それとはまったく関係なく、夜遅く、今日みこしを担いでいたらしいあんちゃんが駅前のベンチで一人飲んだくれて悪態をついていた。祭りじたいが昔と違うのだろう。若者たちがついてきてくれないのだろう。しかし愚痴って何になる。
土曜日はPARC(アジア太平洋資料センター)自由学校で吉岡忍さんと一緒に講座をした。
吉岡忍さんとは井上ひさしさん、齋藤憐さんらと共にお会いしたことがあるが、本格的に話すのは、ほぼ初めて。
講座は、べ平連、新宿西口争乱の時代から現在まで、様々な話題を駆けめぐる。いろいろ充実していたと思うし、手応えはあった。
吉岡さんと憐さんは、ベトナム戦争時代に、アメリカの脱走兵を匿い、ソビエトに脱出させる運動をしていたが、当時は直接の接点はなかったという。互いに秘密裏に動いていたわけだから、それはそうだ。
以前に井上ひさしさんが会長だったこともあってもともと打診されていたが、さらに強く誘う方がいらして今年はついに日本ペンクラブに入会してしまった。
吉岡忍さんは日本ペンクラブの専務理事である。
ペンクラブは、その創立と歴史が示すように、平和を希求し、表現の自由に対するあらゆる形の弾圧に反対するとの精神に賛同するP(詩人、俳人、劇作家)、E(エッセイスト、エディター)、N(作家)が集まり、独立自尊をモットーに活動をし続けてきた。ペンは剣よりも強し、という場合の「ペン」、文字を書く「ペン」だから(だけ)ではない、三種の連合を示しているということだ。私は、ポエト(詩人)・プレイライト(劇作家)の「P」に分類された。
日本ペンクラブも7月15日、16日連続で、声明 「本日の衆議院本会議での強行採決に抗議する」を出している。
この声明文は以下の通り、至ってシンプル。
日本ペンクラブは、本日、衆議院本会議で強行採決された、安全保障法案に強く抗議し、全ての廃案を求める。
集団的自衛権の行使が日本国憲法に違反することは自明である。私たちは、戦争にあくまでも反対する。
さて、民主党が解党して、リベラル新党をつくるという噂があるらしい。何かいいことのように言う人がいるが本当にそうか。喜ぶのは民主党保守派だろう。彼らが嬉々として自民党に行くだけだ。
「政府は戦争をやりたがっているわけではない」という言説には辟易する。既にイラク戦争で日本は戦争に関わってしまった。そのことを悔いる気持ちを持てない輩には、このたびの安保法案が戦争法案であることを理解できないだろう。
昨今話題の統幕長の会談記録を首相は知っていたに決まっている。政府ぐるみで国会を欺いた。
共同通信によれば、安倍晋三首相は6日放送の読売テレビ番組で、「憲法改正が悲願」と重ねて強調した上で、来年夏の参院選に合わせた衆参同日選挙の可能性について「考えていない」と否定。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設については「普天間の危険性除去のために、移転先は、辺野古以外は残念ながらないというのが結論だ」と言い放った。管と翁長の会談は意味がないと初めから言っているわけだ。
参議院の特別委員会をさぼってテレビに出ていたこの男は、本当に民主主義をなめきっている。
日曜の新宿歩行者天国のデモなど、NHKが反安保デモを放送するようになったのは、強行採決方針が固まったからだと見る向きもある。
やはり共同通信によれば、自民党高村正彦副総裁は6日、青森市内での講演で、安全保障関連法案に関し、国民の理解が得られなくても今国会中に成立させる方針を示した。
「国民のために必要だ。十分に理解が得られていなくても決めないといけない」という。
私たちは「そうしたくない」と言い続ける。
『バートルビーズ』を「そうしたくない」を徹底する者たちの劇と見てくださる方々もいる。
上演は9日まで。
残り4ステージ。
7日7時、8日2時・7時、9日2時の四回。
今夜七時の回は 大和田俊之さん(慶應義塾大学教授)と坂手洋二によるアフタートークも開催されます
※本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。
ÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖ
『バートルビーズ』
詳しい内容はブログのこの記事で。
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/0a9790c0e840b5d41f25e7528c90e4c0
ÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖÖ
『バートルビーズ』
~ハーマン・メルヴィル『バートルビー』より~
作・演出○坂手洋二
アメリカの国民作家ハーマン・メルヴィルの『白鯨』と並ぶもう一つの代表作、『バートルビー』(Bartleby 1853)の、新展開。
できれば私たち、そうしないほうがいいのですが。
逃避か、拒否か、怠惰か、絶望か。彼の選択には、いかなる言葉もあてはまらない。
永遠の謎を湛えた人物像が、混沌の現代日本のどこかに佇み、あなたが気づくのを待っている。
9月9日(水)まで。
7日19:00
8日14:00/19:00
9日(水)14:00
会場 = 下北沢ザ・スズナリ
一般前売3,300円 ペア前売6,000円 当日3,600円
U-25(25歳以下)/ 大学・専門学生 2,500円
高校生以下1,500円
※学生、U-25は、前日までに電話またはメールでご予約の上、
当日受付にて要証明書提示。
円城寺あや
都築香弥子
中山マリ
鴨川てんし
川中健次郎
猪熊恒和
大西孝洋
杉山英之
武山尚史
樋尾麻衣子
松岡洋子
田中結佳
宗像祥子
長谷川千紗
秋定史枝
川崎理沙
宇原智茂
根兵さやか
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○久寿田義晴
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
擬闘○佐藤正行
衣裳○ぴんくぱんだー・卯月
衣裳協力○小林巨和
舞台協力○森下紀彦
演出助手○山田真実
文芸助手○清水弥生・久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 オフィス・ミヤモト
制作○近藤順子 鈴木菜子
Company Staff○古元道広 桐畑理佳 鈴木陽介 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
劇団HP
http://rinkogun.com/
詳細はこちら
http://rinkogun.com/Bartlebies.html
オンラインチケットの連絡先
http://rinkogun.com/Ticket.html
立入禁止地区の双葉町内にある原子力PRのアーチ看板「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語を考案した大沼勇治さんが、『バートルビーズ』を観に来てくれた。
双葉町は看板を撤去する予定を示しているが、大沼さんは反対している。
『バートルビーズ』には、このアーチをモデルとした場面が登場する。
大沼さんには喜んでいただけたようで、ほっとしているが、秋にも撤去が強行されるかもしれないので、このような劇を作った私たちも、これから何ができるかを考えていきたい。この件についてのブログは↓
http://blog.goo.ne.jp/saÖ/e/b055c0280f023771a909ff6594cbd1fd
日曜日は、本番中を祭りのおみこしご一行が通過。スズナリ前で、みこしの交替作業があったのだが、それはもともとこちらの予定を考慮に入れ、昼公演終演後まで待ってくれていたのである。下北沢と演劇の共存の関係。制作の近藤はみこし終わりの一本締めにも参加したらしい。
それとはまったく関係なく、夜遅く、今日みこしを担いでいたらしいあんちゃんが駅前のベンチで一人飲んだくれて悪態をついていた。祭りじたいが昔と違うのだろう。若者たちがついてきてくれないのだろう。しかし愚痴って何になる。
土曜日はPARC(アジア太平洋資料センター)自由学校で吉岡忍さんと一緒に講座をした。
吉岡忍さんとは井上ひさしさん、齋藤憐さんらと共にお会いしたことがあるが、本格的に話すのは、ほぼ初めて。
講座は、べ平連、新宿西口争乱の時代から現在まで、様々な話題を駆けめぐる。いろいろ充実していたと思うし、手応えはあった。
吉岡さんと憐さんは、ベトナム戦争時代に、アメリカの脱走兵を匿い、ソビエトに脱出させる運動をしていたが、当時は直接の接点はなかったという。互いに秘密裏に動いていたわけだから、それはそうだ。
以前に井上ひさしさんが会長だったこともあってもともと打診されていたが、さらに強く誘う方がいらして今年はついに日本ペンクラブに入会してしまった。
吉岡忍さんは日本ペンクラブの専務理事である。
ペンクラブは、その創立と歴史が示すように、平和を希求し、表現の自由に対するあらゆる形の弾圧に反対するとの精神に賛同するP(詩人、俳人、劇作家)、E(エッセイスト、エディター)、N(作家)が集まり、独立自尊をモットーに活動をし続けてきた。ペンは剣よりも強し、という場合の「ペン」、文字を書く「ペン」だから(だけ)ではない、三種の連合を示しているということだ。私は、ポエト(詩人)・プレイライト(劇作家)の「P」に分類された。
日本ペンクラブも7月15日、16日連続で、声明 「本日の衆議院本会議での強行採決に抗議する」を出している。
この声明文は以下の通り、至ってシンプル。
日本ペンクラブは、本日、衆議院本会議で強行採決された、安全保障法案に強く抗議し、全ての廃案を求める。
集団的自衛権の行使が日本国憲法に違反することは自明である。私たちは、戦争にあくまでも反対する。
さて、民主党が解党して、リベラル新党をつくるという噂があるらしい。何かいいことのように言う人がいるが本当にそうか。喜ぶのは民主党保守派だろう。彼らが嬉々として自民党に行くだけだ。
「政府は戦争をやりたがっているわけではない」という言説には辟易する。既にイラク戦争で日本は戦争に関わってしまった。そのことを悔いる気持ちを持てない輩には、このたびの安保法案が戦争法案であることを理解できないだろう。
昨今話題の統幕長の会談記録を首相は知っていたに決まっている。政府ぐるみで国会を欺いた。
共同通信によれば、安倍晋三首相は6日放送の読売テレビ番組で、「憲法改正が悲願」と重ねて強調した上で、来年夏の参院選に合わせた衆参同日選挙の可能性について「考えていない」と否定。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設については「普天間の危険性除去のために、移転先は、辺野古以外は残念ながらないというのが結論だ」と言い放った。管と翁長の会談は意味がないと初めから言っているわけだ。
参議院の特別委員会をさぼってテレビに出ていたこの男は、本当に民主主義をなめきっている。
日曜の新宿歩行者天国のデモなど、NHKが反安保デモを放送するようになったのは、強行採決方針が固まったからだと見る向きもある。
やはり共同通信によれば、自民党高村正彦副総裁は6日、青森市内での講演で、安全保障関連法案に関し、国民の理解が得られなくても今国会中に成立させる方針を示した。
「国民のために必要だ。十分に理解が得られていなくても決めないといけない」という。
私たちは「そうしたくない」と言い続ける。
『バートルビーズ』を「そうしたくない」を徹底する者たちの劇と見てくださる方々もいる。
上演は9日まで。
残り4ステージ。
7日7時、8日2時・7時、9日2時の四回。
今夜七時の回は 大和田俊之さん(慶應義塾大学教授)と坂手洋二によるアフタートークも開催されます
※本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。
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『バートルビーズ』
詳しい内容はブログのこの記事で。
http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/0a9790c0e840b5d41f25e7528c90e4c0
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『バートルビーズ』
~ハーマン・メルヴィル『バートルビー』より~
作・演出○坂手洋二
アメリカの国民作家ハーマン・メルヴィルの『白鯨』と並ぶもう一つの代表作、『バートルビー』(Bartleby 1853)の、新展開。
できれば私たち、そうしないほうがいいのですが。
逃避か、拒否か、怠惰か、絶望か。彼の選択には、いかなる言葉もあてはまらない。
永遠の謎を湛えた人物像が、混沌の現代日本のどこかに佇み、あなたが気づくのを待っている。
9月9日(水)まで。
7日19:00
8日14:00/19:00
9日(水)14:00
会場 = 下北沢ザ・スズナリ
一般前売3,300円 ペア前売6,000円 当日3,600円
U-25(25歳以下)/ 大学・専門学生 2,500円
高校生以下1,500円
※学生、U-25は、前日までに電話またはメールでご予約の上、
当日受付にて要証明書提示。
円城寺あや
都築香弥子
中山マリ
鴨川てんし
川中健次郎
猪熊恒和
大西孝洋
杉山英之
武山尚史
樋尾麻衣子
松岡洋子
田中結佳
宗像祥子
長谷川千紗
秋定史枝
川崎理沙
宇原智茂
根兵さやか
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○久寿田義晴
美術○じょん万次郎
音楽○太田惠資
擬闘○佐藤正行
衣裳○ぴんくぱんだー・卯月
衣裳協力○小林巨和
舞台協力○森下紀彦
演出助手○山田真実
文芸助手○清水弥生・久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 オフィス・ミヤモト
制作○近藤順子 鈴木菜子
Company Staff○古元道広 桐畑理佳 鈴木陽介 西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
劇団HP
http://rinkogun.com/
詳細はこちら
http://rinkogun.com/Bartlebies.html
オンラインチケットの連絡先
http://rinkogun.com/Ticket.html