Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

平成29年度 文化庁による芸術家支援活動「新進芸術家海外研修制度」の募集開始

2016-06-18 | Weblog
ええ。シビウの『野鴨中毒』結城座さん主催の打ち上げで、ルーマニア料理を頂きました。証拠写真も残っています。はい。ちゃんと日本に帰ってきてからも働きますから許して下さい。
右より、肉料理を切り分ける山田真実演出助手、ヴァイオリンの魔人太田惠資さん、私、現場制作・通訳の志賀重仁さん、照明の山口洸チーフ、ベトナム青年劇場の美術担当ダン・ミン・トゥアン氏(島次郎氏にプレゼントされた手拭いをヴァンダナにしている)、森下紀彦舞台監督、神永結花舞監助手。
ツアーを振り返るとついつい楽しい写真ばかりお見せしてしまうものだが、実際には海外の現場はなかなかハードなものだ。だが、その甲斐はある。

私はしょっちゅう海外に行っていると誤解されているが、ぜんぜんそんなことはない。平田オリザ氏の十分の一くらいだろう。
初めて海外に行ったのも、三十を過ぎてからだ。みんな信じてくれないが、本当である。歳を食ってからの海外体験スタートであることは、それなりにメリットもあるが、本気で行きたいと思う人が早く行けるに越したことはない。
だが、どうやって? お金もかかるのに? どうすれば? と、知らなかったら、思う人もいるだろう。そういう方々に教えておかねばならない。文化庁の海外研修制度というものがあるのだ。渡航費、滞在費が出る。年齢と内容によっては3年間くらい行くこともできるはずだ。海外で暮らせるだけのケアは、手厚い。
私はACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)のグラントで三ヶ月ニューヨークに滞在したことはあるが(1999年)、文化庁の海外研修制度とは縁がなかった。文化交流使という制度で、三ヶ月海外三カ国で講演やワークショップを重ねたこともあるが(2007)、これは本当によく働かせてもらったという記憶である。
若いときに、文化庁の海外研修制度で、のびのびと、自分の行きたいところで、1年2年と勉強できたら、どんなに素晴らしいことだろう。

という話をするのは、文化庁から、
平成29年度新進芸術家海外研修制度長期研修
平成28年度短期研修・後期
の募集開始の情報が、今週、各団体に届いたからである。

短期は、直接、文化庁に書類を提出する。
長期は、提出団体に指定されている劇作家協会や演出者協会等を通しても、書類を提出することができる。締切は7月10日頃である。
【対象研修等期間】は、平成28年10月1日~平成29年3月31日となっている。

詳細は以下の通り

http://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/h28_shinshin_tanki_koki.html

今の若い人たちは「内向き」と言われているが、決して誰もがそんな一色に染まるようには、生きてはいないはずだ。
奮って応募されるとよいと思う。

燐光群の制作チーフ・古元道広も、じつはニューヨークでの一年間の海外研修を終え、3月に帰国したばかりだ。そのうち報告会を開くことになると思う。

ちなみに、これはたんに誤解を怖れてという意味で記しますが、江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場 日越国際協働制作『野鴨中毒』ツアーは、文化庁の助成は受けておりません。主に国際交流基金の助成を受けています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする