Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

ビーガンなカルボナーラ

2017-09-02 | Weblog
バンコクのビーガン・レストラン「Bonita Cafe and Social Club」、評判の一品。
ビーガンなカルボナーラである。
実は私は、カルボナーラスパゲティというものをまったく食べない人間なので、一口しか味見していない。
ちゃんとスパゲティである。卵は入っていないはずなのにカルボナーラである。
ベーコンのようなものもしっかり入っている。
人気のひと皿である。

私がカルボナーラスパゲティというものをまったく食べないのは、特に理由はなく、きらいとかいうことでもなくて、習慣のようなものであろう。タマゴをぶっかけるという意味では、卵掛けご飯も、釜たまうどんも好きである。なぜかカルボナーラスパゲティには縁がない。というか、縁を持とうとしてこなかった。全国のカルボナーラスパゲティ・ファンの皆さん。説明できないのですが、ただそれだけのことです。
けれどビーガンでないものとそうであるものの両カルボナーラスパゲティの比較をする任には、私は適していないのです。

素晴らしい体験であったバンコクのビーガン・レストラン「Bonita Cafe and Social Club」についての連載は、これでいったん終わります。
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ビーガンなチャーシュー 存在不条理の美学

2017-09-02 | Weblog
ビーガンなチャーシューなどというものは存在しない。
肉を使わないからビーガンなのだ。
しかしバンコクのビーガン・レストラン「Bonita Cafe and Social Club」で出てきたこの料理は、食感としては完全に肉である。
肉以上に肉である。
レストラン側からすると「鴨のつもりだった」というのだが、確かに鴨肉の食感である。
西南学園大学の片山隆裕教授という「もう一人のオーナー」とご一緒できたことも素晴らしかった。
なんだかんだいろいろ苦労はあっても、こうして素敵な人に出会えるのは、いい旅であったと、しみじみ。
映画『クワイ川に虹をかけた男』満田康弘監督の御陰である。
この場には『クワイ川に虹をかけた男』の主人公(ドキュメンタリーだが敢えてこう呼ばせていただく)・永瀬隆さんの教え子でもあった Gill Corteen さんも同席していて、ただ、彼女は「どうして私はビーガンを食べに来たのに「肉のようなもの」を食べなければいけないのだ」という。
これには一理も二理もあって、確かに、自然食志向だったり、ベジタリアン入門者だったりする人が、ひょっとしたら「肉というものの存在」をせっかく忘れかけていた人たちであるのに、彼らがこれを食すると、「肉のおいしさ」を思い出してしまうではないか、という問題が出てくる。
なんと罪作りなのだ。
ということである。
「ビーガンなチャーシュー」は、「存在の不条理」そのものを体現している。
学びの多い旅である。

※私は「学び」は△、「気づき」という言葉は×という言語感覚の持ち主なので、こんかい「学び」を使用しているのは、この文の緩さモードに免じて許していただきたい。
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