『この道はいつか来た道』
実に不思議な戯曲である。別役実はどこに向かおうとしていたのか、と思う。
人生の終末期を描いた戯曲であり、今回上演する四本の中では一番最後に書かれた作品だが、執筆時の別役さんは現在の私よりやや若い年齢だ。
シェイクスピア役者としてスタートした間宮啓行さんと別役実台詞は、とても相性がいい。
円城寺あやさんも、このような役どころは初めてなのではないかと思う。
ザ・二人芝居、である。
今回の四本の中で、電信柱がもっとも活躍する戯曲である。
写真、左から、間宮啓行、円城寺あや。撮影・姫田蘭。
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〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」、前売り開始しております。
6月25日(金)〜7月11日(日)
下北沢ザ・スズナリ
『舞え舞えかたつむり』『眠っちゃいけない子守歌』『いかけしごむ』『この道はいつか来た道』、一挙、四本立て。
〈全4作品通し上演〉の日は四日しかありません。売り切れ必至ですので、〈全4作品通し上演〉をご希望のお客様は、早めにご予約ください。
他の日も、二時間程度の長いインターバルを挟んで、全四作品を御覧になれる日がほとんどです。観劇の合間には下北沢の街を散策していただき、一日で四作品を見ていただくことが出来ます。
四日間だけ、半数の二本だけを上演する日があります。スケジュールの問題で観劇のご都合が着かないときには、是非この日と別な回を組み合わせてみてください。
〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品全てで一つの作品であると考えています。便宜上、二本ずつ分けて「Aプログラム」「Bプログラム」という表記もしていますが、くれぐれも、四作品全部を御覧いただきたく思います。
ご観劇料も、この規模の上演ではあまりない低価格でご用意しております。
http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html