Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「初日」が、あきました。

2021-06-26 | Weblog

「初日」が、あきました。

金曜の19時にAプログラムが開演、土曜の20時45分にBプログラム終演、という次第です。

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、Aプログラム、Bプログラムに分かれていて、それぞれ二本ずつ。Aプログラム、Bプログラムの、計四本の初日があいたわけです。

27日の日曜日は、初めての「四本通し上演」。緊急事態宣言解除に伴い、増席いたしましたので、当日券も販売いたしております。ぜひ、飛び込みででもご観劇ください。13時からです。

 

写真は、『この道はいつか来た道』。撮影・姫田蘭。左より、間宮啓行、円城寺あや。

素敵な、大人の芝居になりました。

 

 

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」

パンフレットに記載した、ごあいさつ文です。

 

今回の別役実短篇集四作連続上演は、ほぼ共通のセットで上演される。

別役作品の舞台は、公園や道端、電信柱やベンチがあるという設定が多いから、人が通り過ぎる場所で足を止めたときに何かが起きる、事件に巻き込まれる、といったシチュエーションが多い。

だが私たちは、昨年上演した『天神さまのほそみち』もそうだが、通り過ぎる場所ではなく、「行き止まりの場所」を選んだ。

人々は、町の中の、ふと入り込んだ袋小路のような地点で、つまり、どん詰まりの場所で、出会い、やり取りすることになる。

屋内の設定の場合も、そこはほとんど、登場人物にとって「先のない場所」だ。

 

『いかけしごむ』は、なにしろ、イカの断片と消しゴムが似ていることに着目した別役さんが、こんな戯曲を書いてしまったことに驚かされる。都市の孤独、そして人間は何のために生まれ死ぬのかというテーマを読み取る人もいるだろう。私は一読して、この不条理な喜劇の理不尽な魅力の虜になった。

 『眠っちゃいけない子守歌』は、別役作品屈指のキャラクターが登場する。なにしろ、彼らは「世界と対決」するのだ。演劇の楽しさに満ちた、しかし、せつない作品だ。

今回上演する四本のうち唯一、テキレジをさせていただいたのが、『舞え舞えかたつむり』である。といっても、せりふのカットはない。別役氏のライフワーク〈犯罪症候群〉に向き合う第一作である本作は、今回、もっとも華やかで賑やかな作品になるはずである。

『この道はいつか来た道』は、実に不思議な戯曲である。別役さんはどこに向かおうとしていたのか、と思う。人生の終末期を描いた戯曲であり、今回の四本の中では一番最後に書かれた作品だが、執筆時の別役さんは現在の私よりやや若い年齢だ。

いろいろお話しするようになった頃の別役さんは、五十歳前後だったはずである。当時の私は、別役さんと同じく、最寄りの駅が西永福だった。私と別役さんは「この町」を共有していたともいえる。

この劇のため、一ヶ月以上、西永福も含めた杉並区内を通って、下北沢に毎日通っている。別役さんが予見していた「行き場のなさ」を痛感しながら、である。

 

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品で一つの作品であると考えています。くれぐれも、四作品全てを御覧いただきたく思います。半数の二本だけを御覧になるつもりだったお客様も、ぜひ後の二本を御覧いただけますと幸いです。

 

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〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」

6月25日(金)〜7月11日(日)
下北沢ザ・スズナリ

『舞え舞えかたつむり』『眠っちゃいけない子守歌』『いかけしごむ』『この道はいつか来た道』、一挙、四本立て。

〈全4作品通し上演〉の日は四日しかありません。売り切れ必至ですので、〈全4作品通し上演〉をご希望のお客様は、早めにご予約ください。

他の日も、二時間程度の長いインターバルを挟んで、全四作品を御覧になれる日がほとんどです。観劇の合間には下北沢の街を散策していただき、一日で四作品を見ていただくことが出来ます。

四日間だけ、半数の二本だけを上演する日があります。スケジュールの問題で観劇のご都合が着かないときには、是非この日と別な回を組み合わせてみてください。

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品全てで一つの作品であると考えています。便宜上、二本ずつ分けて「Aプログラム」「Bプログラム」という表記もしていますが、くれぐれも、四作品全部を御覧いただきたく思います。

ご観劇料も、この規模の上演ではあまりない低価格でご用意しております。

 

http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html

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オリンピック、本当にやるんですね。

2021-06-26 | Weblog

オリンピック、本当にやるんですね。

私はもともと日本が開催地に選ばれたときから一貫して徹底的にオリンピックの東京開催に反対してきました。もちろん安倍政権への批判も含みです。

しかし、想像を遥かに超えて、オリンピック開催にまつわるあらゆる事象は、おかしなことだらけです。

そして、安倍は逃げ、小池都知事も都議会議員選挙とオリンピックを前に療養、姿を消しました。

虚しさばかりが募ります。

 

一生懸命、競技や現場の運営実務に励む人たちを、批判することは出来ないでしょう。

ただ、私は、オリンピック開催中、それとは無関係に、積極的に行動します。そう決めました。

誰にも止めることはできません。

何をするかは、これから、見守っていただければと思います。

 

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「初日」が二日に跨いでいます 本日はBプログラム

2021-06-26 | Weblog

「初日」が二日に跨いでいます。

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、Aプログラム、Bプログラムに分かれていて、それぞれ二本ずつ。昨日、Aプログラムの「初日」は終了しましたが、Bプログラムは本日これからです。

『舞え舞えかたつむり』『この道はいつか来た道』、の二本。夜7時からです。

もっとも、昨日と今日は「プレビュー」という扱いで、販売も限定的だったため、客席には余裕があります。当日、ふらりとお越しいただいても大丈夫です。ゆったりとご観劇できます。また、Aプログラム、Bプログラムの並びは、どちらを先に観ていただいてもいいようになっています。Bプログラムから先に観ていただいてもなんら問題はございません。ぜひ本日、飛び込みででもご観劇ください。

あす27日は、13時から、四本の通し上演です。こちらはたいへん混み合っております。緊急事態宣言が解除されたため、増席ありで、当日券も販売はいたしております。

写真は、『舞え舞えかたつむり』。本日初めての本番です。撮影・姫田蘭。左より、武山尚史、町田敬介、杉山英之、猪熊恒和、鴨川てんし。

 

 

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」

パンフレットに記載した、ごあいさつ文です。

 

今回の別役実短篇集四作連続上演は、ほぼ共通のセットで上演される。

別役作品の舞台は、公園や道端、電信柱やベンチがあるという設定が多いから、人が通り過ぎる場所で足を止めたときに何かが起きる、事件に巻き込まれる、といったシチュエーションが多い。

だが私たちは、昨年上演した『天神さまのほそみち』もそうだが、通り過ぎる場所ではなく、「行き止まりの場所」を選んだ。

人々は、町の中の、ふと入り込んだ袋小路のような地点で、つまり、どん詰まりの場所で、出会い、やり取りすることになる。

屋内の設定の場合も、そこはほとんど、登場人物にとって「先のない場所」だ。

 

『いかけしごむ』は、なにしろ、イカの断片と消しゴムが似ていることに着目した別役さんが、こんな戯曲を書いてしまったことに驚かされる。都市の孤独、そして人間は何のために生まれ死ぬのかというテーマを読み取る人もいるだろう。私は一読して、この不条理な喜劇の理不尽な魅力の虜になった。

 『眠っちゃいけない子守歌』は、別役作品屈指のキャラクターが登場する。なにしろ、彼らは「世界と対決」するのだ。演劇の楽しさに満ちた、しかし、せつない作品だ。

今回上演する四本のうち唯一、テキレジをさせていただいたのが、『舞え舞えかたつむり』である。といっても、せりふのカットはない。別役氏のライフワーク〈犯罪症候群〉に向き合う第一作である本作は、今回、もっとも華やかで賑やかな作品になるはずである。

『この道はいつか来た道』は、実に不思議な戯曲である。別役さんはどこに向かおうとしていたのか、と思う。人生の終末期を描いた戯曲であり、今回の四本の中では一番最後に書かれた作品だが、執筆時の別役さんは現在の私よりやや若い年齢だ。

いろいろお話しするようになった頃の別役さんは、五十歳前後だったはずである。当時の私は、別役さんと同じく、最寄りの駅が西永福だった。私と別役さんは「この町」を共有していたともいえる。

この劇のため、一ヶ月以上、西永福も含めた杉並区内を通って、下北沢に毎日通っている。別役さんが予見していた「行き場のなさ」を痛感しながら、である。

 

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品で一つの作品であると考えています。くれぐれも、四作品全てを御覧いただきたく思います。半数の二本だけを御覧になるつもりだったお客様も、ぜひ後の二本を御覧いただけますと幸いです。

 

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〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」

6月25日(金)〜7月11日(日)
下北沢ザ・スズナリ

『舞え舞えかたつむり』『眠っちゃいけない子守歌』『いかけしごむ』『この道はいつか来た道』、一挙、四本立て。

〈全4作品通し上演〉の日は四日しかありません。売り切れ必至ですので、〈全4作品通し上演〉をご希望のお客様は、早めにご予約ください。

他の日も、二時間程度の長いインターバルを挟んで、全四作品を御覧になれる日がほとんどです。観劇の合間には下北沢の街を散策していただき、一日で四作品を見ていただくことが出来ます。

四日間だけ、半数の二本だけを上演する日があります。スケジュールの問題で観劇のご都合が着かないときには、是非この日と別な回を組み合わせてみてください。

〈別役実メモリアル〉「別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました」は、四作品全てで一つの作品であると考えています。便宜上、二本ずつ分けて「Aプログラム」「Bプログラム」という表記もしていますが、くれぐれも、四作品全部を御覧いただきたく思います。

ご観劇料も、この規模の上演ではあまりない低価格でご用意しております。

 

http://rinkogun.com/Betsuyaku_Tanpen.html

 

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