Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「地の塩」大阪リーディングを終え『ブレスレス』昼夜稽古に突入

2022-06-24 | Weblog

「地の塩」大阪城野音リーディング(写真)のため関西に通いつつ三十分でできるよう半分の長さに短縮し俳優たちが読めるかたちに寸前まで台本を整え(翻訳の田中壮泰さん、製本の江尻君、お疲れ様でした)、自分の独演「悪魔をやっつけろ」ここ数ヶ月の間では一日だけの岡山本番をこなし、じつは「ブレスレス / カムアウト」戯曲集新版を公演初日に間に合わせるために而立書房さんと急遽付録に決めた劇団上演記録追加原稿(すごいです)や校正を重ねまもなく最終入稿、さらに連載原稿も書き、そこに諸々トラブルも入り、ろくに眠らぬ強行軍の日々が続いていたが、いよいよ稽古場も広い所に移動、『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』7月15日初日に向け怒濤の昼夜稽古に突入。無理やりな動きに皆様ご協力いただき感謝である。いろんな人たちに会えてむちゃ楽しかったのも事実!

私の他に「地の塩」大阪リーディングと『ブレスレス』稽古の両方に参加しているのが、滝祐里(写真前列右から二人目)。この人もフットワーク軽くていい。おつかれさまである。「地の塩」では急遽ヒロイン(といっていいか)マグダ役を振る。ピョートルは川本三吉、駅長は村尾オサム、司祭は三澤健太郎、伍長は松原佑次、と、配役的なところは、何回も出てくる人だけ緩く決めたのだが、即興的にとんとん決めていくリズムに応えられる、力ある布陣であった。

それにしても東京通常営業時は自転車移動の身としては雨が降らないのは助かるが、こんな空梅雨で農家は川は自然は大丈夫なのか。

「地の塩」、今回のパイロット版、なんとか東京でもお披露目したい。東京版をつくるしかないか。いろいろな仕事の合間にあれこれ妄想する。というか「地の塩」の世界が自分の中で拡がり、戦乱を伝える最新ニュースを見てもその映像の向こうに1935年のウクライナ地方の姿が幻視されてしまう。

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