中国が台湾侵攻なら「米軍が防衛」とバイデン米大統領が発言したことを、いいことのように報じているマスコミがある。
「自由で開かれたインド太平洋」構想なるもので安倍総理の「外交」を讃える向きがあるが、そんなのアメリカに迎合しただけだ。なぜ日本がそれを言う? 言葉だけで言ったところで実体が伴っていない。岸田首相もそれを踏襲しているわけだが、ただ文句として繰り返すだけで、中身が何もない。
政府が、台湾海峡や南西諸島での有事を想定し、先島諸島などで住民用の避難シェルターの整備を検討していると明らかになった。石垣島の中山市長も宮古島の座喜美市長も「歓迎」しているのだそうだ。
戦時に軍が住民を守らないということは、先の沖縄戦でなまなましい記憶として残っている。武力攻撃時の「住民保護」は、避難が不可能である。自衛隊制服組幹部は「自衛隊に住民を避難させる余力はないだろう。自治体にやってもらうしかない」と発言している。だいたいミサイルが来るとわかってシェルターに逃げ込む時間があるとは思えない。
写真は、米軍北部基地のある、やんばる・高江(撮影は一昨年)。この「ジャングル基地」で自衛隊も訓練を始めている。
そもそも自衛隊も米軍も、基地を設置することが間違っているのだ。