韓国の劇作家コ・ヨノクさんの新作『妻の感覚』の、公開稽古の連絡を受け、顔を出させていただいた。
私も日韓演劇交流センターのメンバーであるので、何かしらお役に立てるならと。
久しぶりの青年座稽古場。
知った顔がいっぱい。
出演している文学座の鬼頭典子さんも。
コ・ヨノクさんは私の『ブラインド・タッチ』韓国版の台本にもかかわってくださっている。もう二十年以上になるのだ。
今回も曲者の戯曲であるが、ある意味、明快である。ネタばれになるので言わないでおこう。初日まで半月もあるのに、もう何度も通しているようだ。
若き演出家・キム・ジョンが大胆にフィジカル演出を試みている。いや、ほんとに若いのである。
キム・ジョンさん、私にスマホでユン・サンファの写真を見せ、「ユン・サンファさんからあなたの話をいっぱい聞いている」と言う。思いがけず、嬉しい。
ユン・サンファは2010年のソウル・国立アルコ劇場での〈坂手洋二フェスティバル〉にも参加、その後、日本で燐光群公演にも出てくれている。
ありがたい御縁である。
この公演は、文化庁の在外研修などについての「海外研修の成果公演」である。
『妻の感覚』上演情報
2024年8月12日(月・祝)~8月18日(日)
会場:東演パラータ
翻訳:石川樹里
ドラマトゥルグ・通訳:沈 池娟
演出:キム・ジョン
出演
鬼頭典子(文学座)※育成対象者/平成22年度派遣
荒川大三朗(演劇集団円)
齊藤尊史
白幡大介(文化座)
荒木真有美(俳優座)
小暮智美(青年座)
梅村綾子(文学座)
大塚航二朗(YagiRock)
鹿野宗健(青年座)