立憲民主党の代表に野田佳彦氏が選ばれた。吉田はるみさんが選ばれたら素晴らしかったのだが、それは、立憲民主党が「政党」として立ち直ることができる可能性においてである。枝野氏でも少しはその気持ちになれたかもしれない。野田氏は、真逆である。わかっているはずだろうに、自滅の道である。
いうまでもなく野田という人は、そう長くもないかつての政権期間に、消費税増税、原発に「収束宣言」を出し再稼働、集団的自衛権の行使容認、武器輸出三原則緩和、TPP参加協議開始、といった、信じがたいことをやらかしてくれた。安倍氏の挑発に乗り、政権を献上した。希望の党に入ろうとして断られたり、いま現在、「共産党とは政権を一緒に担えない」と公言しつつ維新と組もうとしていたり。彼が想定しているらしい連立政権に向けた立ち回りを、既に、あからさまに、行っているのだ。自立した考え方などないのだ。節操のなさ、情けなさは、計り知れない。大酒飲みらしいが、どんな酒の飲み方をするのか。政治家でいること、権力を持つことこそが大切で、議員という立場を市民の代表でなく「職業」だと誤解している面々の、トップにいる輩である。何かいいところが一つでもあるならどなたか教えてください。こんな人を担いだら、政党として終わりである。
そして彼は代表選で「安保法制・戦争法はすぐには廃止できない」と言い放った。なんじゃそりゃ。立憲民主党は「安保法制・戦争法はすぐには廃止できない」を、選んだのである。憲法を大切にしないし、どうやら野党でもないのである。
さらに付け加えると、彼は、辺野古移設方針を堅持、オスプレイの配備を強行、尖閣諸島の国営化に踏み切った人物でも、ある。「安保法制・戦争法はすぐには廃止できない」は、もともとの路線なのだ。
写真は、あえてぜんぜん関係ないものを。八月の沖縄で久々の再会を果たしたT氏お薦めの、ポテトサラダに見えないポテトサラダ、である。野党に見えない野党、とは、別にかけていないよ。