名護に、戦前からの赤瓦葺きの建物の酒造所が残っている。
津嘉山酒造。
昭和三年建造。
基地問題で揺れる辺野古を抱えた名護の反対側に、こんな場所があったとは。
昔ながらの趣ある日本家屋。
沖縄では珍しい、現存する戦前の建物。
名護町内の建物はほとんど根こそぎ破壊されたのにここだけ焼け残ったのは、米軍が意図的に攻撃しなかったからである。
建物が大きいから上空からわかるはずである。
あえて破壊せず建物を残したのは、占領後摂取して自分たちが使うため。
写真にあるように、梁に刻まれた字が残っている。
「オフィサーズ・クァーターズ(OFFICERS QUARTERS)」
士官用の宿舎だったのだ。
その後は米兵が食べるパンを作る工場になった。
地元で保存運動が起き、二〇〇九年、国の重要文化財に指定。
作る銘柄は「國華」だが、「国の華」と書いて「國華」といっても、右翼や国粋主義的な意味ではない。
国頭村の「華」という意味だ。
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燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』
11月30(土)〜12月8日(日)
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