Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

日曜日は昼公演のみ

2010-11-15 | Weblog
NHK「ブックレビュー」が早くも放送されているらしい。観てくださった方々からメールがとどく。衣裳を褒めてくださっているものもあり。十一年前NYに三ヶ月住んでいたときアパートのはす向かいのバッタ屋的アウトレットで買ったジャケット。アメリカ人のシェイプに作ってあるので私などが着るのは無理があるのだが(袖が長すぎる)、ときたま誤魔かして着ている。……終演後、スタッフ劇団員たちと安い寿司屋に行こうと言って盛り上がるがカウンター席のみなので諦め、魚中心の居酒屋に行く。
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初日

2010-11-14 | Weblog
『3分間の女の一生』初日あきました。とにかくやることの多い芝居で、まだまだ磨き上げられる部分はあるものの、一本筋の通るところに持ってこられたと思う。まあ、なかなか見たことのない芝居になっていると思う。佐藤信芸術監督の音頭で楽屋で乾杯。座高円寺での公演は23日まで。月曜から土曜までは毎夜連続で日替わりゲストをお迎えしたアフタートークがあります。
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いよいよ開幕

2010-11-13 | Weblog
あたふたとしながらも、『3分間の女の一生』初日を迎えることになった。時間が過ぎるのが早いことに驚かされる。……座高円寺オープンから一年半、ここでの劇団公演じたい一年ぶりだが、そんな気がしない。いろいろなことが昨日のことのようだ。今回、新しい試みが多々あり、まだまだ日中に磨き上げて本番に臨む。
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「ブレヒト幕」と「サカテ柱」

2010-11-12 | Weblog
「ブレヒト幕」もどきを使用することにした。ブレヒトが考案した、あれをもとにしている。幕の背後でセットを変えたり人が入れ替わったりする。スピーディーな場面転換が可能。といっても今回のものは「もどき」であって、使用目的も些か異なるし、簡略化している。……さて、『ザ・パワー・オブ・イエス』で私が考案したのが、人が隠れることができる、上から断面を見れば「コ」の字状の柱である。柱の中にいろいろなモノを仕込んでおくこともできる。たいへん便利である。複数の柱を配置することによってイマジネーション・ラインで区切られた空間を作ることもできる。『3分間の女の一生』にも登場するこの柱群は、これから演劇界で「サカテ柱」として、ポピュラーになってゆくかもしれない? 今回は『ザ・パワー・オブ・イエス』ほどその機能をこれ見よがしに披露していない。品のある使い方もできるのである。……上演パンフ用の文と情報確認校正であまり眠れず。早朝に起きなんとか終え劇場に駆け込む。
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初日にはいいことがある

2010-11-11 | Weblog
燐光群制作部からのお知らせ。……座高円寺1での『3分間の女の一生』初日・11/13(土)7時の部をご覧の方に、カップヌードルをプレゼント! 日清食品ホールディングス株式会社様からのご厚意です。 まずはぜひ、初日に足をお運び下さい! ……午前中はNHKブックレビューの収録。番組の五百回記念〈チェーホフ特集〉。イッセー尾形さん、中島たい子さんらと。司会の藤沢周さんとはなぜか発言しようとするタイミングが何度も一致して不思議だった。私がソリョーヌイのことを言おうと思ったら藤沢さんがソリョーヌイについて話した。妙に周波数が合ってしまった。……正午過ぎ劇場入りからはひたすら場当たり。
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風が強くなってきた

2010-11-10 | Weblog
私の仕事の進行状況と主治医の病気が重なり今日しかない、ということで朝に歯医者。しかし行ってみると主治医はまだ体調が悪いようでおらず代わりの方に診ていただく。午前中には劇場に着き、『3分間の女の一生』仕込みを確認しつつ地下稽古場で部分稽古も並行、実りは多かった。照明シュート途中で終わる。そもそも音響も照明もデジタル化してからはまったく追いつけない旧人類の私だが、ムーピングライトの仕組みはなお「?」の連続。……数日前新聞を見ていてぎょっとした。自分の写真のように錯覚したのが、島田雅彦氏の写真。複数の人にも指摘される。以前にも誰かに言われたことがあった。痩身の島田氏が少しふっくらしていて、それで私に似たのではないかという声も。
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まずは静かに、風は吹いた

2010-11-09 | Weblog
『3分間の女の一生』初めての通し。バラバラの「3分間」のシーンが集積された世界として構想されたものであり、実際その方針下にあるが、実は大きくストーリーが動く劇である。おそらく「筋書き」は、戯曲に書いてある。しかし、その真のストーリーは、ほんとうには、「現場」で繋いでみないと、そこに存在したことにならない。いや、正確に言えば、俳優たち自身の身体の中で一つの 「脈絡」として現象しないと、作者である私のイマジネーションを遙かに越えて現出してほしいと願っている、その特権的な時空はうまれない。竹下景子、円城寺あや、小山萌子、さらに多くのヴィヴィッドな同時代者としてのゲストの方々の参加を得て、そしてもちろん、いつも以上の劇団員の主体としての意志と共に、その野心の結実に向け、少しずつ近づいてゆこう。
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消えゆく秋

2010-11-08 | Weblog
帰り道は十一時を回るとさすがに寒くなってきた。耳当てが威力を発揮する。夏が終わり冬の寒さが来るまでの間隔が短い。二十世紀の終わり頃からそう感じている。1999春のニューヨークはえらく短かったと記憶している。4月にはもう暑かったのだ。全世界的に気候はどんどん暑いか寒いかだけに傾いてきている気がする。つまり、春と秋が短くなっているのだ。
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そんなに簡単に「なかったこと」にできるのか

2010-11-07 | Weblog
民主党政権は「普天間県外移設」撤回に続いて、「政権交代」のシンボルとまで言われた「八ッ場ダム建設中止」も、事実上撤回。とはいえその後も「ダム関連工事」はそのまま続けられてきていて、ダム本体のみを「これからどうするか」決める段階にあるという不条理な現状だった。作っても作らなくてもいいものなら作らなくていいということではなく、作ることのリスクを検証していたわけではなかったのか? 前原、馬渕はちゃんと話したのか? そもそも「上から目線」で、中止のため努力してきた市民運動と接触しているわけでもない。現地の批判もきちんと受け止めていない。「仕分け」同様、脱官僚を謳いトップダウンでラッパを吹いておいて、うまくいかなかったら、「なかったこと」にしようとする。こんな子供だましが通用するのだろうか。世界に宣言したCO2削減目標なんかもその後に誰も本気で取り組んでいないわけだから、鳩山のええかっこしいのせいで、世界中の信頼を損なっている。そのうち政権交代じたいも「なかったこと」になるわけか。
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動く証拠

2010-11-06 | Weblog
海上保安庁撮影の尖閣諸島・中国漁船衝突シーンのネットビデオ流出。誰でもいつでも何でも投稿できるという「ネット時代」の出来事という見方もあるだろう。「動画」だが、動かぬ証拠だ。……中身は、普通に考えれば中国漁船が海上保安庁の船に当たってきたように見える。中国側多くが主張する「日本側が進路を塞いだ」はあまり信憑性がないようだが。いろいろ紛糾のご時世、なかなか竹島問題を描いた『チェックポイント黒点島』のようには展開してはいかない。
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ブレーキが効くからスピードを出せる

2010-11-05 | Weblog
午前中、自転車のブレーキ修理を待つ間、はす向かいのケーキ屋で、オープン前なのにお茶を飲ませてもらった。1時間半ほど事務仕事ができた。初めて入ったが親切な店だ。ケーキ屋に寄るなどということのない日常を送る私だが、いつかケーキも買わせてもらおう。パッドを取り替えブレーキは完璧。それだけで無敵な気がするのは我ながら単純。自転車屋のシルバー親父もなんだか妙に渋くかっこいいのだ。最寄り駅の街だがいろいろ再発見がある。……帰宅すると書類やら読まねばならない本やらが山積で、けっこうへこたれる。
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高円寺の日々

2010-11-04 | Weblog
午前中から稽古場。……あるシーンで、珍しく台詞をやってみせてしまう。まあ、よほど事情あるケースだ。……別なシーンで、ここはラブシーンなんだぞ、と言う。理屈はわからないはずはない。どこで腑に落ちるか。それを皆で捜す。まあ、そういうものだ。……今回は女性が中心の芝居なので久しぶりに昔書いた『カムアウト』等読み返してみようと思うが、どうやら余裕がない。……稽古終えて、夜十時から別な打合せ。……ところで、管制塔で働いていた人たちがミスで刑事罰に問われたというが、『CVR』上演時の記憶をもとに言わせてもらうと、彼らにプレッシャーを与えることは、逆に安全には繋がらないはずだ。
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逃げも隠れもできません

2010-11-03 | Weblog
自分のことは棚に上げての一席。……たまにひとさまの芝居を観ていると思うことがある。ぜんぜん劇場や舞台の「外」に向かっていないな、ということ。お芝居らしくちょっと派手っぽいことをやったりしても、思いつきだけだったり、あるいは、いかにも人物像を掘り下げましたみたいなことをするんだけれど、その人物造形は劇を進行させたいがためだけの紋切り型であったり、俳優が自分が演じやすくいいところを見せたいだけのために都合良く「解釈」されていたり、それらが積み重ねられると、まるで予告篇大会か自己陶酔者のリレーである。それでよしとする人たちはただそれが「演劇である」ことに安住したいのである。いきなり客席の背後にある世界を見返せとも言わない。頭でっかちに急いで俳優がそこにあるということ以上に存在そのものを掘り下げろとも言わない。ただ、観客、観ている存在=身体・言語の持ち主の主体と、どこかでクロスしなければならないことは、「覚悟」しておくべきだ。
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11月になった

2010-11-02 | Weblog
自転車で気温の低い高円寺の街を通り抜けていると、新鮮な気持ちになる。人形の稽古を始めたが、これも不思議である。そして、座高円寺にいると、本当にいろんな人に会う。人は行き交い、入れ替わる。流山児★事務所も新世代が中心になってきているようだ。ソウル演劇協会の朴章列会長が流山児氏らと焼き鳥屋にいるというので、失礼だが酒は飲まず挨拶だけして急ぎ帰る。明日は盛りだくさんなのだ。……月末、インドネシアのリーディングフェスティバルの情報は以下の通り→ http://gadogado.exblog.jp/11506006/
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39年

2010-11-01 | Weblog
『3分間の女の一生』劇中に日清食品の「カップヌードル」が登場するが、その創始者・安藤百福氏の財団で食文化振興事業を担う『食創会』の役員の一人が、竹下景子さんなのである。そんな御縁で、財団さんが「カップヌードル」を提供してくださった。私も今日、久しぶりにいただいた。具が多いことにあらためて驚かされる。誕生から39年という。私はその一年後の1972年、岡山卸売りセンターでの岡山地方でのお披露目を見た。隣ではマツダのルーチェというクルマの二代目の展示会をしていた。そんな記憶も劇中に登場する。ラストシーンは現在だが、振り返ってみて、実に遠い。
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