雨雲レーダーは、午前8時頃から雨が降り出します。
ひめちゃんは、またおうち犬の予定です
8時過ぎても降り出しません
雨雲レーダーを確認すると、午前10時頃から降り出します
ひめちゃんは、もういびきをかいてしっかり寝入ってます
昨日は、久しぶりに晴れました
ひめちゃんは、天神田(字・天神の田んぼ)を歩いてきました
以前は、このあとケンくんちに寄りました
2年前の7月、タバサねーちゃんとケンくんちに寄った記憶です。
タバサねーちゃんも、いつの間にかケンくんが大好きになっていたのです
「桐生城主の事、並びに家中騒動の事」、本日の検討部分です。
実に侫人の言葉は口に甘き毒薬、命をうばう。皆、味えふかく、良薬、病を直す、用いずんば有るべからず。明くる年の春、津布子、山越が侫人を以て、非道の勇めにより外の家中は是をかなしみ、かんげんを申せども、きんげん耳に逆らうが如く、承引もなく却って亦色を損なう故、人々力およばず、家の滅亡近かるべしと、心中悲しみて空しく年月送るも断りなり。去るによりて、先規の老中は、大谷並びに谷(ツ)抔などは願いを立て、隠居致し、其の外老体の願いを立て、隠居致されけり。是より家中騒が敷く見えける。爰に上泉、村岡、八木、根津、小河、稲鍋、小宮山、奥布木などは、先年細川家中なりしが、天文十三庚辰春、桐生の為に細川亡びしにより、当家中にかしづき忠勤の者なりしが、此の度騒動に依って、小河は越後の謙信に付き、上泉は西上州箕輪の城主、長野信濃に随身す。根津、八木などは新田由良に随新す。其の外、心ある人々は当家を疎み、しりぞきしもの多いし。是、滅亡の後に思いしられけり。
実に侫人の言葉は口に甘き毒薬、命をうばう。皆、味えふかく、良薬、病を直す、用いずんば有るべからず。
ちょっと言い回しに無理があるような表現です。
「良薬は口に苦し」が、念頭にある表現です
侫人(ねいじん・こびへつらう人)の言葉に従うと言う命取りになる。
良薬は口に苦しだけど、良薬を用いなければならない
桐生城主は諫言を聞くべきだったのだけど、侫人の言葉にしたがったという事でしょう
明くる年の春、津布子、山越が侫人を以て、非道の勇めにより外の家中は是をかなしみ、かんげんを申せども、きんげん耳に逆らうが如く、承引もなく却って亦色を損なう故、
侫人とは、「津布子、山越」のことですね。
桐生城主が、こびへつらう津布子、山越さんの言うことをきいて、非道な事をしたのでしょう
家中では、これを悲しんだり諫言を申し上げる者もいた
でも城主は、忠告しても聞き入れず、かえって怒る始末なので
人々力およばず、家の滅亡近かるべしと、心中悲しみて空しく年月送るも断りなり。
(家中の)人々はどうしようもなくて、口には出せないけれども、桐生家の滅亡は近いと思っていたのも、もっともである。
去るによりて、先規の老中は、大谷並びに谷(ツ)抔などは願いを立て、隠居致し、其の外老体の願いを立て、隠居致されけり。
そういうわけで、重臣達は辞職し隠居し、そのほか譜代のメンバーも隠居した。
是より家中騒が敷く見えける。
家中が落ち着きをなくした。
そうすると、動きが出てきます
爰に上泉、村岡、八木、根津、小河、稲鍋、小宮山、奥布木などは、先年細川家中なりしが、天文十三庚辰春、桐生の為に細川亡びしにより、当家中にかしづき忠勤の者なりしが、
かつての細川家中だった人々、上泉、村岡、八木、根津、小河、稲鍋、小宮山、奥布木などは、天文十三年に細川氏が滅亡してから、桐生家中になって忠勤していた人々だけども、
「天文十三年に細川氏が滅亡し」とは、菱領主・細川内膳が天文十三年に桐生氏に攻め滅ぼされたことをさします。
この滅亡の詳細については、あとで「桐生代々の事、付けたり、細川滅亡の事」で詳しく出てきます
かつて細川家中だった人々として名前の挙がっている人々の中に意外な人もいます
上泉って、あの新陰流の始祖・上泉伊勢守信綱でしょうか
小河とは小川城の小川可遊斉(おがわかゆうさい)でしょうか
此の度騒動に依って、小河は越後の謙信に付き、上泉は西上州箕輪の城主、長野信濃に随身す。根津、八木などは新田由良に随身す。
このたびの騒動によって、小河は越後の上杉謙信に付き、上泉は西上州箕輪の長野信濃守に付き従った。
確かに、小川可遊斉は、越後の上杉謙信の後援を受けました
でも、小川城は沼田城の西の守りとして築かれたといいます
ちょっと遠いかな
上泉伊勢守信綱は、箕輪城の長野氏に従っていた時期もあったようですけど
箕輪城に行ったとき、上泉伊勢守信綱ののぼり旗も、はためいていました
ウーン、ちょっと無理がありそうな話になりますねえ
初出 FC2ブログ「黒柴ひめちゃんの葛塚村だより」 2019.04.19
改稿 2024.07.14
(つづく)